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ASHIDAVOX ST-31-02を買った
去年の後半から出るぞ出るぞと言っていて今月、満を持して10/1に発売になったアシダ音響のST-31-02。
1週間ほど使ってみての簡易レビューです。
まず装着感について。
イヤーパッドは必要十分な大きさですが若干薄いかなと感じます。
もう少し側圧が強かったら耳が痛くなっていたこと間違いないぐらいには薄いですね。
本体重量は軽量なため、イヤーパッドの厚さのみが若干気になるポイントです。
音質について。
若干ドンシャリ気味に感じなくもないですが、基本的にはフラットだなという印象です。
また、解像度についてはかなり高い方ですが、キンキンするほどではありません。ただ若干ウォーム系というか、音の切れが悪くないか?と感じる部分があります。決して現代の音楽に通用しないという意味ではありません。微々たる違和感です。
このあたりはハウジングの金型を1980年代から変えていないとポタフェスでメーカー担当の方が言っていたので、設計の古さからくるのかなあと思ってます。ただそこまで気になるかと言われるとそうでもなく、普段3万円オーバーの高解像度モニターヘッドホンを常用しているから気になってしまう、ということだと思います。(慣れとは恐ろしい…
気になる点はケーブルが脱着できず、また心配になるほど細い点です。
これもメーカー担当の方が言うに、金型を変更していないためケーブル径を変えたり脱着機構を組み込めないとのことです。
商品コンセプトとしてST-90-05がレトロデザインとして市場に受けヒットしたために、商品デザインの変更は販売戦略上難しいのでしょう。
総評
商品価格22,000円を考えれば、音質とデザインはトップレベルの製品になっています。
1980年代に設計されたハウジングと金型を用いているとは思えない音質です。このあたりは新設計の50mmドライバーの威力でしょうか。
2万円台まででヘッドホンを探している、音質に妥協せずにレトロ調なデザインが好み。といった方にはベストマッチです。
他方、オーバー3万円のモニターヘッドホンなどを普段使いしている方が音質を期待して購入するような製品ではありません。
デザインだけのキワモノではないことは確かですが、悪い言い方をすれば音質は価格なりです。また、スタジオユースのようなハードユースではこのケーブルは間違いなく断線と思えるぐらいに線が細いです。