『アラジン』(2019)感想
『アラジン』(2019)観てきました。ウィル・スミスがジーニーってどうなるんだと公開前から結構話題になっていましたね。
アニメ版が結構好きなので、実写になり、いろんな意味で「どうなってしまうんだろう」と期待もありつつ、不安ありつつという状態でしたが、ふたを開けてみれば、かなり良かったです。
全体的な印象としては「アップデートしてる!」という感じでした。特にジャスミンがよい。
アニメ版実写版に共通することですが、『アラジン』の物語としての大きなテーマは「自由」だと思います。アニメ版のジャスミンは運命に翻弄される王女というポジションにとどまっていて、自由の主人公にはなり切れていなかったと思います。そこが実写版になってアップデートされていたのだと思います。もはやジャスミンは運命に翻弄される主体ではなく、みずから運命を切り開く主体になっている。王女から女王へ。誰かにみずからの運命を決められるのではなく、自分で決めることができる。そういう主体へ変身していたのが印象的でした。
一方で、動物キャラたちについてはアニメの方が生き生きしていたなあと思います。アニメではアブーは、喋れはしない分、表情豊かに描かれていましたし、イアーゴもオウムらしく喋る裏で人間並みに喋りまくるというギャップがよかったのに、そこは実写版では削がれてしまっていました。
アニメの実写というと成功失敗がはっきりするイメージがありますが、アラジンに関して言えば成功だったと思います。アニメのクオリティが高いだけに、期待値も上がっていましたが大満足でした。ディズニーは今後も歴代のアニメを実写化していくと思うで、楽しみにしていきたいと思います。
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