となりのトトロ

夏休みといえばジブリ映画。今年も3週ぶち抜きでやってるみたいですね。
僕がいちばん好きな作品はトトロ。二番目がポニョ。ポニョネキが海を走ってくるシーンで絶対泣いちゃう。おもひでぽろぽろと、となりの山田くんも相当好きだ。
耳をすませばだけ年齢を重ねるごとに嫌いになってきた。

ジブリといえば思い出す話がある。
僕が生まれる前の日。金曜ロードショーで「となりのトトロ」が放送されていたらしい。いつもやってそうなイメージだけど、たしか地上波初とか2回目のテレビ放送だったそうだ。

身重の母はお腹に力を入れて我慢していたという。なるべく産まれないようにと。望まれない妊娠みたいに聞こえるけどそうじゃない。

出産予定日が3月30日だった。年度末。4月2日まで産むのを我慢すれば息子は次の学年になるのだ。早生まれは苦労するだろうと、お腹に力をいれる大便と同じ我慢のシステムで、誕生日を3日ほど伸ばそうとしたらしい(結果的に3月31日に僕を漏らしてしまった)

そんなタイミングで母は初めて「となりのトトロ」を観た。
しっかり者で優しいサツキ、元気いっぱいで明るいメイ。画面中を楽しそうに駆けずり回る彼女たちを見て、母はお腹をさすり「この子もサツキやメイみたいな子に育ったらいいな」と願った。

気が緩むと陣痛がきた。それから数時間後、ぐんぴぃが生まれた。

母は「となりのトトロ」を見るたびにこの話をする。そしてこうぼやく。
「サツキやメイちゃんみたいな子が良かったのに。トトロを生んじゃった」

おわり。

P.S.
しかも若干カオナシも入ってるからな…

ヒッ…