![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94933303/rectangle_large_type_2_5ea3f63fb8cf8922a4f8c5d6edbfd68f.png?width=1200)
MSじぶん綴り方 今月のお題「2022年に感動した映画&ドラマを教えてください」
この記事は、参加しているメンバーシップ「じぶん綴り方」の今月のテーマへの投稿です。
そもそも見ないなー
映画やドラマ。
別に拒絶したつもりはないのですが、私、映像文化にどうも苦手意識があります。いや、高校生くらいまではそんなことはありませんでした。でも、その後から現在まで、テレビは見ない、映画館には行かない。今は、若者のテレビ離れ、なんて言葉もあり、私が実年齢で若者ならば不思議はないのですが…、あ、時代を先取りしていたのか。(かと言ってテレビを最も長く見る世代よりは少し若い)。
映画も、今はネットの配信などもあり、コスパを考えると若者の映画離れがあるのかな、と思っていましたら、たまたま昨日聞いていたポッドキャストの番組で、映画はそうでもないのだそうです。ここはなぜか不思議。
2022年はひとつも見ていない!
さて、前置きがそのまま脱線してしまったので、お題に戻ります。
2022年、映画やドラマ、ひとつも見ていません。いや、YouTube にあった映画は何本か見ました。また、DVDを買って何本か見たし、そもそも、地域活動の一環で、ご近所のお店を借りて、定期的に映画鑑賞会のスタッフをしていたりします。だから、映画については、映画館で見たのが0、が正確かもしれません。
いずれにしてもその中で、感動した作品には出会いませんでした。
そうすると、このお題には答えられない??
映画・ドラマ以外の映像文化
もし、生の映像作品、典型的には舞台芸能ですが、それもここに含められるならば、2022年は、ミュージカル初経験、そう、生涯初、生のミュージカル鑑賞に行きました。
生涯初だから、アヒルの雛は初めて見たものを親鳥だと思う(って、本当なんでしょうか)のと同様に、初めて見たから感動しただけかもしれません。そうだとしても、2022年に感動した映画やドラマ(を拡張して、ミュージカルなど、舞台芸術)で一番を挙げるならば、これになるわけです。
ミュージカル「PIANIST」
以前に note でも紹介した、オペラ歌手古澤利人さんが出演する、というのが、鑑賞の動機でした。でも、後述する、音楽を伴う舞台芸術のイメージを覆すほど、感動した作品だったので、これは、ここで綴っておかないと! と思った次第です。
概要
再演された時にネタバレはよろしくないので、あらすじは触れません。しかし、多分、駅にあるオープンカフェが舞台。そこに置かれている街角ピアノをめぐる人間模様を描いた作品、という感じでしょうか。
偏見を打破されて感動!
音楽を伴う舞台芸術、という表現をしたのは、例えば、オペラもあります。こちらもたくさん鑑賞経験があるわけではありませんが、鑑賞したり勉強した範囲で、どうもストーリーは二の次、という印象があります。また、ミュージカルやオペレッタは、どうも唐突に歌い出すのが、なんとなく違和感があって好きになれない。そんな印象がありました。
それを覆す、というのは、次のようなことを感じたからです。
まず第一には、この作品のストーリーは、あらすじはそのような例に漏れず、大雑把だと私は思います。その証拠に、一通り登場人物が出揃った頃には、結末が予想できて、ほぼ、それは間違いではありませんでした。しかし、だからストーリーがつまらない、ということはありません。そんなことを言ったら、水戸黄門なんて、視聴率0になります。古典落語も鑑賞する意味はなくなるでしょう。でも、大きな幹のようなストーリーに、こっそり忍ばされた伏線。それが実に絶妙だ、と感じられました。
また、小さなホールだからこそ。演出の方もそれは意識したそうです。彫刻だって間近で鑑賞されることを想定した作品では、綿密に細部まで掘り上げる。でも、建物の上の彫刻など、遠くから鑑賞されることを想定する場合は、むしろ大雑把な方が躍動感が伝わるなど、環境を配慮したそれは、大きな影響があると思います。
大袈裟で大味な演技、表情という印象もあるのですが、出演の皆さんが、このホールのサイズならではと、きめ細かく、丁寧に演じていたように思いました。
そして、音楽がやはり良かった。
ミュージカル初体験の私がいうような感想ではありませんが、それがすごくハマって、初日公演鑑賞の後、その後の公演チケットを追加購入して行ってしまった程ですから。
心の赴くままに
劇中に何度か出てきたセリフ。作品のキーワードの一つでもあります。自分らしく、ですね。
じぶん綴り方に、ここがつながるな。
それは、自分勝手でもない。
総合芸術の一つだと思いますが、ひとつ一つの分野が特出しても、バランスをとり、ハーモニーがなければ、盛りだくさんで、消化できなくなるだけかもしれません。そうではない調和を感じたのが、2022年感動した作品として、ここに残しておこうと思った動機です。
そして、そういう取り組みは、学びも多いですね。
—
トップ画像は、みんなのフォトギャラリーで、「街角ピアノ」で検索したものです。
提供に感謝致します。