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これは遊びだぞ!真面目にやれ!!
こんにちは
BLEACH日記をサボっているのに、日記を更新します
後でBLEACH日記書くので許してください
今日はこれ!
ニンテンドーミュージアムへ行ってきた!
そのレポです
早速まいりましょう
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ニンテンドーミュージアムは2024年10月2日に開館した、任天堂株式会社による資料館です
元々、宇治にあった任天堂の工場跡地を利用した、任天堂が製造、販売してきたものを展示している、いわゆる産業資料館です
入館料は
大人 (18歳~) 3,300 円
中学・高校生 2,200 円
小学生 1,100 円
未就学児 無料
です
博物館、資料館としては高額な方だと思いますが、一般企業が運営する資料館であり、かつ圧倒的人気を誇るコンテンツを展示する資料館としては、妥当かなと思います
展示について
展示については、正直かなり硬派で、内容は決して子供向けではなく、寧ろ「ある程度歳を取ったオタク向け」という印象です
アミューズメントパークではなく、真に「資料館」をしていてとても面白かったです
入館してからは基本的に撮影は禁止で、順路は特になく自由に展示物を見て回れるスタイルでした
各ゲーム機の本体を主体に、「当時品」「付属品」「ソフト(邦版・海外版・限定版)」各種を展示していました
「任天堂」を介して売られたものすべてが網羅的に展示されており、それを眺める方々は、「懐かしい」「これが欲しかった」「ここが難しくて……」など、思い出があふれ出している様子が印象的でした
天井につるされた巨大コントローラーや、ディスプレイされたプレイ画面の前に立つと、それぞれの代表的なBGMが耳をかすめ、つい足が止まってしまうというか、「歩け」という命令を脳が出さなくなってしまう感覚がありました
とにかく「なつかしさ」を強く感じる展示でした
「知ってる任天堂」と「知らない任天堂」
ゲームの世代としては、第6世代以降、具体的に言うとゲームキューブやPlayStation2くらいの世代である私ですが、「触ったことがあるゲーム機」となると、実はファミコンやスーパーファミコン、ニンテンドー64など、ほとんどの実機を友人の家で触ったことがあるので、すべてなんとなく知っていたつもりだったのですが、それでも「その世代に発売された周辺品」や、「それ以前」のものなどになると、全く知らない製品もたくさんあります
DS世代でさえ、「こんなの売ってた?」となるようなものも置いてあります
特に、新品のバーチャルボーイや限定品のピカチュウ版の64などは、知ってはいるけど現品は見たことなかったですし、ディスクシステムなど、名前しか聞いたことないようなものの本物は、よほどでない限りはもうここでしか見れません
特に、ファミコン以前。ゲーム&ウォッチよりもさらに前の世代
花札をはじめ、ボードゲームなどを制作、販売していた時代の任天堂はすこしも知らないので、昭和の世代のおもちゃの「あの感じ」は、まさしく博物館としか言い表せません
年配のご夫婦の来館者の方が、「なつかしい」とおっしゃっていたので、もしかしたら探せば見つかるようなこともあるかもしれません
百人一首の展示も、それほど多くないとはいえ、「京都に根を張っていた」という意味を突きつけられるような思いでした
意外と版権もののおもちゃなんかも制作していたようで、「ゲーム機以前」の新鮮な任天堂と、たくさんの「元ネタ」を発見できるので、ゲーム好きな方はこちらもじっくり見てみると良いでしょう
体験ブース
一階の体験ブースでは、話題の「巨大コントローラー」をはじめとする、体験コーナーがたくさんあったわけですが、一人で訪れた私は、楽しそうなカップルを尻目に、ゲームの様子を眺めるばかりでした
とはいえ、一人でも楽しめる体験コーナーには「ここでしか遊べない」もあるので、お一人で訪れる方も安心して大丈夫です
大人も子供も外国の方も、大はしゃぎで体験コーナーで遊ぶ様子を傍目に見ていましたが、「ゲーム」というコンテンツの持つ力を改めて感じました
この国籍のなさ、世代の無関係さはある意味で独特な魅力だと思います
配られるコインを使ってというのも、「ゲームの世界」に入ったような気分になれてとても楽しかったです
ショップ&フード
これに関しては「行ってくれ」としか言えません
ショップに関しては思ったより商品の値段が張らないグッズが多い代わりに、想像以上に「版権もの」というよりも「ゲーム機のグッズ」という感じなので、マリオやカービィ等、版権ものをお求めなら京都河原町にある「ニンテンドーストア京都」へ足を運ぶことをお勧めします
また、「限定商品」は1人ひとつまでという制限があり、くわえてクッションのような人気商品は午後の時点ですでに品切れっぽかったので、どうしても欲しい物販がある場合は、早めの時間に予約して、先にグッズを購入してから展示を見ることをお勧めします
一部販売商品には、ニンテンドーストアにもある商品もあるので、一度ニンテンドーストアを覗いてから行くと、限定品を探しやすくなるかなと思います
フードに関しては、正直「テーマパーク価格」であることは否めません
バーガーセットを頼むと普通に2000円くらいするので、もしお腹を満たしたいだけなら、先に済ませてくるなどすることをお勧めします
ただ、コーヒー一杯でも入れますので、「内装を見たいだけ」「ちょっと休憩したいだけ」に利用するのもありかなと思います
全体の感想
とにかく「任天堂」という会社が持つコンテンツの強さを見せつけられた気分です
ですが、同時に任天堂という会社が創業以来、とことん「娯楽」というものに真剣に向き合い、紆余曲折してきたのだなぁという、日本の「遊びの歴史」を垣間見ることができる資料館だと思いました
ボードゲーム販売期の、「おもちゃ会社」時代の任天堂の展示品を眺めていると、正直「これは……(笑)」と言うような、商品もありましたし、それこそ「バーチャルボーイ」を代表例に、展示品の中には世間で「失敗作」として扱われるようなものも多々ありました
当然展示ではそんな言われ方は全くしていませんが、インターネットの海に少し潜れば散々な物言いを目にすることができます
「失敗」の理由は様々で、「値段」や「他社製品の台頭」、「コンセプトの失敗」など多種多様です
それら、あまり日の目を見なかった商品の現物を見られることは、かなり貴重な体験だったと思います
展示を一通り見て、よく言われる「時代を先取りしすぎた」みたいな物言いは、不正確なのかもしれません
個人の感想ですが、任天堂の展示品の数々を見ていると、「体験」の遊びはずっと追求してきたように感じました
任天堂のゲームの特徴と言えば、WiiやSwitchに代表される「体を動かすゲーム」という一大ジャンルを作り上げた功績が挙げられます
据え置きのテレビゲームが与える、「テレビの前で一人で石のように動かない」というネガティヴなイメージも勿論正しいのですが、ニンテンドーのゲームは各世代、据え置き機には「体を動かすゲーム」のツールがほとんど必ず発売されています
また、「携帯機」であれば、対戦や現物のグッズとの連動機能などがかなり早い段階でリリースされており、持っていたイメージ以上にアクティブなゲーム体験が用意されていました
ただ、その「体験」のために用意された拡張性は、「個人の経済力」の前にはかなく敗れていったのかなとも思いました
たった一タイトルのために、まして今ほど「ゲーム」に寛容でなかった時代に、ゲーム機の他に数万円近い「ゲームのための機器」を買うか?と言われれば、「公園でボール遊びでもして来い!」ってなるよなぁ……としみじみ思うわけです
だからこそ、数々の商品から連綿と受け継がれた遊びを技術的、現実的に商品化した集大成ともいえる、DS、Wiiという機械が起こした、あの時の革命 と衝撃を思い出しました
今でこそ当たり前ですが、「オンライン対戦」や「無線通信」「コードレスコントローラー」を内蔵しているというアドバンテージは、家庭における遊びを、リビングから世界へ一気に拡張していったのだと強く感じました
それ以前のゲーム機にオンライン機能が全くなかったわけではないのですが、それはみんな大好き「ダイアル接続」。つまり、電話回線で特定サービスに接続できるような形のものでした
技術的には現在のゲーム機やスマホのような機能を作ることが可能でも、実用娯楽として商品としての現実味は薄かったのだろうと推測されるアイテムは思った数倍の点数あり、それを見ると、「これがのちのこのゲーム機に行かされるのか……!」という感動があります
順路がなく、小さめの展示室であるメリットがここで生きてくるわけですね
何度も同じ展示に戻る喜びがある博物館は良い博物館です
私は展示室に多分2時間くらい居座りました
一方で、「子供向けか?」と言われれば、そうではないと思います
当然、体験コーナーがあるのでそれ目当てで行くなら話は別ですが
展示自体はゲーム好きかの人にはかなり楽しいと思います
正直言ってかなりマニアックです
「ポケモンとマリオくらいしか知らない」みたいな人にとっては、もしかしたら面白くないかもしれないです
逆に、アラサー世代とゲーム好きには垂涎のアイテムが勢ぞろいで、展示室に一日中居られちゃうと思います
何故そう思ったかというと、「彼氏の熱狂についていけずに退屈そうな彼女」や「思ったより見るものがない」と言うようなことを言うグループやお子さん連れを国籍問わず何組か見たので、興味がそれほどでもない方は、ふつうの博物館に行く感覚で行くのが良いと思います
全く面白くないことは無いので
感想は以上です
改めて、ニンテンドーミュージアムは、「任天堂のハード」の博物館です
ゲームをやらない人が期待するような、ソフトウェア(マリオやポケモン)ではなく、あくまでもハードウェアを魅せる展示がメインです
ですが、それゆえに日本近現代史における遊びの歴史の一端を覗き込むことができる博物館でした
マリオ、ポケモン、カービィ、ゼルダ、どうぶつの森……
これらのビッグタイトルですら、ゲームの歴史の中ではほんの一端。長い歴史の中で偶然続いている奇跡のコンテンツでしかなく、ここに至るまでには数えきれないほどのゲームが生まれ続けてきました
その中には、「駄作」や「失敗作」と言われたものもあったのでしょう
月並みな表現ですが、それが無ければ今日における「ニンテンドーswitch」をはじめとし、様々なコンテンツにたどり着かなかった事でしょう
ニンテンドーミュージアムは、そんな遊びに本気で取り組んできた人たちの足跡を垣間見ることができる場所でした
皆様もぜひ足を運んでみては?
それでは!
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