![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/94244647/rectangle_large_type_2_4467d921ec048bc3d6bcbc2f22088d2e.jpeg?width=1200)
メダリーグ仕様変更について
12月27日のメダロットニュースにて、Ver.3.2.0へのバージョンアップ及びそれに伴うメダリーグの仕様変更が発表されました。
メダリーグの仕様変更は(おそらく)2020年11月末のピリオド35のレート変動値の変更が実装されて以降、2年以上ぶりです。
(エンドコンテンツであるメダリーグへの手入れが2年以上まったくされなかったというのも改めて考えるとすごい話ではありますね…)
今回は、このメダリーグの仕様変更について、現在発表されている情報を自分なりに嚙み砕きつつまとめていきたいと思います。
●『1日最大5ロボトル』
![](https://assets.st-note.com/img/1672153375579-XHeL46BjWy.jpg?width=1200)
しょっぱなで個人的に一番「…ん???」と思う仕様変更でした。
メダリーグ挑戦権が1日で最大5回しかありません。
この5回の中で最大の勝率を出す編成を組む必要が出てきました。
ちなみにこの仕様変更ですが、私個人は元々試合の回転効率よりも勝率を重視する編成を組んでいるため個人的にはむしろありがたい部分もあります。
(未だにピリオド34以前の感覚を引きずっているロートルという批判は甘んじて受けます…)
レジェンド100位以内を目指すとなると4~5時間を取られるという点が改善されるという点でもありがたみはあります。
ただ、この仕様変更はトータル的にはあまり上策ではないと考えています。
以下、難点と感じた理由を二点ほど列挙します。
①メダリーグの敷居が高くなる
リーグ上位に行くには今までよりも高い勝率が必要となりました。
今までのリーグは50%以上の勝率さえあれば(試合数は必要になりますが)レジェンドまでは行くことが出来ましたが、1日5戦しか挑戦権が無い状況では1敗が大きな負債となります。パーツ資産やアイテム資産が潤沢ではない人は当然ランクを上げることが難しくなります。
「強さを競うエンドコンテンツなのだから当然では?」という声があるのも当然なのですが、現在すでに勝てなくて参加人数が漸減しているメダリーグの人口をこれ以上減らすのは、得策なのでしょうか?
プレイヤーのボリューム層である初中級者に一番必要なのは「ゴリゴリに勝率が必要な極寒の環境で負け続けること」ではなく、「もう少しお手軽な成功体験」なのではないでしょうか。
(これは現在のメダリーグ環境も実現できていない、足りていない部分ではあるので、テコ入れが必要であるという認識は共通しています)
②1日5戦「しか」できない
メダリーグが始まった当初、折込み文句として「エナジーを消費しないで好きなだけ遊べるエンドコンテンツ」として説明されていました。アイテムやスタミナ消費無しで好きなだけ遊べるエンドコンテンツというのは、その時点で他のソシャゲよりも明確に優れた点ではあったと思います。約3年かけて「メダリーグはそういうものだ」と慣らされてきたところに「1日5戦」という制限が加わったため、「今まで許されていたことを取り上げられただけ」という感情があります。
また、今まではメダリーグで使うためにガチャを引いたりパーツ強化をしてもメダリーグで100戦以上使うのであれば元が取れるという感覚がありましたが、1日5戦、一週間で合計35戦しかできないメダリーグにそこまで……と強化やガチャを渋る可能性が出てきました。
(運営としては「勝率が大事になるから強いパーツは逃しちゃダメだよ!」と課金圧を強める意図があったのかもしれませんが……個人的にはそのような圧で課金を高める層の課金額よりもボリューム層が上を目指すのを諦めてゲームを辞める方が多いのではないかと愚考してしまいます……)
また、前述した通り「1戦負けた負債が大きい」のにも関わらず、仕様として不意のヘッドショットやカスり回避連発が発生する危険性があります。今までは100戦やって2~3戦の不運負けは許容できたかもしれませんが、1週間で35戦しか出来ないのにそのうち1~2戦を不運のヘッドショットやカスり回避連発で負けた時のストレスは計り知れません。
以上の二点より、1日最大5戦という仕様変更はあまり好ましく感じておりません。前述した通りメダリーグに必要な時間が減るというメリットはあるのですが、それを上回るユーザー離れを起こすのではないかと危惧しています。
素人なりの改善案では、「30分に1回のペースで挑戦権が回復」「挑戦権は最大10回までストック可能(満タンの時は自然回復はしない)」「挑戦権以上に戦いたい人はメダコイン消費で挑戦権回復(最悪は課金アイテムで回復可)」等に変更することで挑戦回数を増やす方向にするのがいいのではないかと思います。
ピリオド34以前の旧レート(勝っても1pt、負けたら-19pt)という仕様が変更されたのは「負けたときのストレスが尋常ではないから(実際に1戦負けるとそれを取り返すのに30分~1時間近くかかる)」という状況を改善するためのものでした。1日5戦の仕様では、以前と同様のストレスに戻されてしまうのではないかという不安があります。
●『木曜日開始から月曜日開始に変更』
これは嬉しい人も多いのではないでしょうか。木曜日の15時〆なので前日の駆け込みが平日の水曜夜となり走ることを諦めてしまっていた方も多くいたのではないかと思います。月曜〆ですと前日である日曜夜に走れる人も増える気がします。
(3年間続いてきた木曜の習慣が無くなるのは少し寂しくはありますが、これはただの感傷です)
●マッチングについて
![](https://assets.st-note.com/img/1672153431670-VN9wXlDIR5.jpg?width=1200)
格上1人、同格3人、格下1人の5人のうち、自分が選んだ1人と戦えるというマッチングシステムは面白いと感じました。
というのも、旧来のマッチングシステムでは相手がどのような戦法を使うか全くわからないため、格闘/射撃トラップや格闘/射撃ガードを一点張りするのは戦法として取りづらい状況でした(もし格闘トラップを使いたければミラーガードと組み合わせる等をしないと無意味になりがち)。
マッチング画面がどうなるか(マッチング相手の名前が見えるのか、編成が見えるのか、等)は分かりませんが、例えば相手の名前から「あ、この人は格闘編成だったな…」と判断できれば今まで日の目を見られなかったパーツの新たな使い道が増える可能性があるのではないかとも思います。
(ただし、1日5戦しか出来ないという縛りがあるため、そういったデータを集めきる前にピリオドが終わってしまいメタ戦法が不発に終わってしまう可能性もあります)
●クラスについて
![](https://assets.st-note.com/img/1672153471538-TeErArpEob.jpg?width=1200)
クラス分けが『チャンピオン』『レジェンド』『ダイヤモンド』『プラチナ』『ゴールド』『シルバー』の6クラスに再編され、ピリオド変更で全員がシルバーからのスタートになる仕様になるそうです。
個人的な感覚にはなりますが、毎回シルバーからのリスタートというのが積み重ねを感じにくいため、「ピリオド内の総合成績でピリオド毎に昇格、残留、降格を決める」等の方が(「俺はチャンピオンだぞ」できるので個人的には)嬉しいです。
●個人的な感想
![](https://assets.st-note.com/img/1672154152955-7UxPXTXJxz.jpg?width=1200)
全体としての感想としては、「運営の意図が読めないので現状賛同できない」でした。
現状としてメダロットSの一番のエンドコンテンツとなっているメダリーグが2年以上放置されていたというのはもちろん問題なのですが、何故このタイミングでメダリーグにこのような仕様変更を加えたのかが不明瞭です。
「メダリーグ上位を目指そうとすると時間のかかる現状では多くの人が倦厭してしまうため、忙しい現代人の生活スタイルによりリーチしたい、という意図なのではないかな……?」とは感じたのですが、それならそれで明言して欲しいです。どこを目指す神輿か分からないのに担げというのは酷です。
ちなみに前述もしていますが、上記の意図(メダリーグの時短化)だとしても、より高い勝率を求められるので結局倦厭されますし、むしろ勝率を時間やロボトル回数でカバーするという戦法を取れない分だけ間口が狭まって悪手だと感じています。
もしくは「メダリーグに1日5戦という上限を設けることで、やることない時間にオンラインエキシビション(以下オンエキ)をやってほしい」という導線意図でしょうか。それならば先にオンエキの環境整備(これは以前から言及していますが、オンエキに「本気で」「TP」「エンジョイ」等のマッチングタグを導入してマッチングのフィルタリングを行えるようにする)を行わないと本末転倒です。さらに言えば、リアルタイム対人戦が苦手な人たちは少なからず居て、そういう方はいくらメダリーグが1日5戦になってもオンエキをやろうとはなりません。
私は1日5戦のダストルビー配布という施策はオンエキへの導線として正しかったと支持していました。やらなくても何かを失うわけでもなく、得られるのはダストルビー程度だからです。もしオンエキへの導線としてリーグを制限するのだとしたら、これも下策と言わざるを得ないと考えています。
とにかく、「どういった意図があってメダリーグの仕様変更をするのか」を明らかにして欲しい、これが今現在の個人的な感想まとめになります。
繰り返しになりますが、今回の仕様変更がなされれば私個人は高勝率の編成を組める手持ちも知識もあるため、おそらく得をします。それでもなお、メダロットSのプレイヤー人口全体を考えると反対意見に傾いているというのが現状の意見です。
メダリーグの環境がガラッと変わることや、自分が求めていたような勝率至上主義での戦いが再び出来ることについて喜ばしい部分もありますが、運営の皆様には今一度ぜひ、仕様変更の意図を開示し、再度方針を検討していただきますようどうぞお願いしたいと思います。
追記
色々書いた後で深呼吸して色々考えてみましたが、ものすごく単純に「今まで何戦でもやってよかったメダリーグが1日5戦に制限されるのが面白くない」、これに尽きるかもしれません。