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美術展「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」
先日、東京駅にある「東京ステーションギャラリー」で開催中の展覧会「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」に行ってきました。
展覧会情報:
空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン
2024年7月13日(土)〜2024年9月23日(月)
会場情報:
東京ステーションギャラリー
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
20世紀後半のベルギーを代表するアーティスト、ジャン=ミッシェル・フォロンの約30年ぶりの日本での大回顧展。色鮮やかな作品の中には、人権問題をテーマにしたメッセージ性の強い作品も多く、見る者を引き込む力があります。
東京ステーションギャラリーの魅力は、その立地の良さです。東京駅丸の内北口からすぐの場所にあり、雨の日でも濡れずにアクセス可能。グランスタでのショッピングや食事の合間に、ふらっと立ち寄るのにも最適です。重要文化財でもあるこの建物の歴史を感じながら、美しいアートを楽しめる贅沢な空間です。
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入場口でチケットを購入します。1F奥のコインロッカー(硬貨不要)に荷物を入れて入場します。
この展覧会は写真撮影禁止でしたが、その分、作品とじっくり向き合う時間が持てます。
また、美術検定を持っていると100円の割引が受けられる点も見逃せません。私は検定証を忘れてしまいましたが、これから行かれる方は、ぜひ持参してくださいね!
その他にも割引・キャンペーンがありますので、東京ステーションギャラリーのHPをチェックしてみてください。
入場する際に、紙のチケットをいただけます。絵柄は複数種類があるようです。
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展示室入口は3Fです。入場してすぐのエレベータで3Fに向かいます。
エレベータを降りると、1976年フランスの公共放送チャンネル「アンテーヌ2」のはじめと終わりに流れたアニメーションが、真正面から出迎えてくれ一気にフォロンの世界へと引き込まれます。
最初のメッセージと共に、フォロンが作成した名刺が展示されていました。
展示コーナーはテーマごとに作品が構成されています。
プロローグ 旅のはじまり
第1章 あっち・こっち・どっち?
第2章 なにが聴こえる?
第3章 なにを話そう?
エピローグ つぎはどこへ行こう?
3Fの展示は、プロローグと第1章です。
プロローグは線画が中心、第1章は矢印をモチーフとした独特な表現が次々と登場します。人間の複雑さ、方向性を表しているのかと思いました。
3Fの展示が終わり、2Fへは階段で移動します。
展示室ではないため、ここで写真撮影。
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東京ステーションギャラリーに行ったことがある方はご存知かと思います。
この建物自体は重要文化財です。創建(1914年)当時のレンガが残っているのは非常にすばらしいことだと思います。ただ。。この表記が階段の途中にあるので、それまでに触っている可能性もありますよね。。
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2Fからは第2章~エピローグの展示です。
第2章は、戦争や暴力、人権など社会で起きている様々な出来事をテーマとした作品群に圧倒されます。フォロンの繊細なタッチで描かれたこれらの作品は、社会問題への強いメッセージを伝えており、ただ美しいだけでなく、考えさせられる内容でした。
奥には映像コーナーがあり、1968年にタイプライターのCMですかね。フォロンが絵を書き、それをアニメーションにしたものです。効果音も入っており、その当時としてはすごい映像だと思います。
第3章ではポスターや雑誌の表紙など、メディア使われた原画が展示されていました。「世界人権宣言」の挿絵や、Apple社のキャラクター「Mr.Macintosh」などが展示されていました。
最後にエピローグの章です。
最後の作品「秘密」というブロンズ像は、その謎めいた姿が訪れた人々の想像力をかき立て、忘れがたい作品です。
作品はどれもふんだんで独特の色使い、しかしながらこれはフォロンの作風であり、だれもが一度は見たことのある絵だなと思いました。
見た作品の中では、「綱渡り師」が人生のバランスを象徴しているようで、深く印象に残りました。
今回、この展示を見てアニメーション映画「風が吹くとき」を思い出しました。
核戦争下での初老の夫婦を主人公とした映画です。日本では1978年に公開されています。絵柄はかわいらしいのですが、戦争の悲惨さを直接ではなく間接的に表現していたのを今でも覚えています。(ちなみにフォロンは全く関係ありません。)
それがちょうど今映画公開しています。時間があれば行こうかなと思っています。
この展示は巡回です。今後は以下の予定となっています。
(巡回情報)
2025年1月11日(土)~3月23日(日)名古屋市美術館
2025年4月5日(土)~6月22日(日)あべのハルカス美術館(大阪)
次回は、「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」が2024年10月12日(土)より開催されます。テレンス・コンランはイギリスのデザイナーの方で、家具ショップ(ザ・コンランショップ)を全世界に展開。日本にも店舗があります。家具好きの方は要チェックですね。
東京駅直結ということもあり、グランスタでの買い物・食事のついでに行ける美術館。時間があれば立ち寄って、空想の世界に羽を伸ばしてもいいかと思います。
私はいつも空を自由に飛んで、風や空と話してみたいと思っているのです
展覧会情報
「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」
2024年7月13日(土)〜2024年9月23日(月)
会場情報
東京ステーションギャラリー
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
次回展示
「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」
2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)