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下降気味

「調子がいい」とは、とても言えない。

調子が悪い時ほど筆が進んだり、無駄に脳みそが動き回って取り止めもなく言葉を吐き出したりしがちなのだが、「調子が悪い」が深く濃く渦巻くと、それすら通り過ぎて何もできなくなる。
それでも頭ばかりはより深い方へ、底の方へと潜りたがっていて、華やかさや明るさといった刺激から身を隠したがる。暗い刺激に、どんよりとした泥濘に全身を浸して、ゆらり、ゆらりと感覚を失いたい。そんな思考に至る。

光の射さぬイメージに囚われること、色の無い儚さに気を取られること、それだけに心を委ねたがる。心を動かしたく無い。動かしたく無いのに、どちらかと言えば嫌な気持ちになるものに自ら手を伸ばしてしまう。
これはこれで、私にとっては防御なのだ。防御してるくせに、盾の傍からそっと手を伸ばして結局傷を作ったりして、更に多くのものから心を遠ざけていく。
それは酷く滑稽な形だ。行きたい方向に進まず、捻くれていて、たまに軌道修正したかと思えば、行き過ぎたりして。
振り返れば、積み上げた感情はもう降りられないようなところまで到達してしまっていて、今にも崩れそうなアンバランスさででそこに立っている。
ああ、早く、崩れて仕舞えばいいのに、と心の底で呟きながらも、内心では落下の衝撃を恐れてしまっている。

話を変えよう。

日常の話

さて、フルタイムで勤務するようになってからもうすぐ1ヶ月が経とうとしているところだ。
とはいうものの、週に5日、毎日8時間を乗り切るには、今の私ではまだちょっと色んなものが不足している。主に気力の最大値の少なさが問題ではあるが、まぁ体力や精神力も間に合ってない感はある。
なので水曜日だけ5時間勤務にしたりしながら、なんとかかんとかバランスをとっている。

9月は祝日が多いので、有給もうまく使って週に4日勤務すればいいようにした。今週はそのチャレンジの1週目となったわけだが、まぁなんとかなったと言えるだろう。
仕事の内容的にも、この会社に在籍している意味がある作業が少しずつ増えてきた、気がする。しかしそれと同時に、体調はギリギリのバランスをなんとか保ちながら、頼りない白線の上をなんとか踏み外さないように慎重に歩いているような感じだ。

家に帰ると疲れ切っていて何もできない。
いや、何もできない、はちょっと言い過ぎかもしれない。
作れる日は食事を作っている。洗濯もやってた。でも、でも、それだけ。趣味に使う体力が残っていない。ただひたすらに疲れていて、早い日は22時頃には布団に入る日があったり、リビングのソファーで眠り込んでしまったり。
早寝はかなり意識している部分もある。薬の影響もあって、朝起きるのがなかなか大変だ。だからせめて早寝をして備えようと、そんな努力をしている。が、どれだけ早く寝ても早く起きることは叶わない。その歯痒さが結構しんどい。

私は出勤の際には家を8:40頃に出発する。
身支度には大体1時間ちょっとの時間を要する。ゆとりを持って行動したいので、休職前は6:30頃には起きる準備を始めていたのだが、今は全然ダメだ。大体7:20頃まで布団を出ることができない。毎日ギリギリだ。
今日こそもう遅刻だろうと覚悟して、それでも諦めず爆速で身支度を進め家を飛び出す。そうすると、始業時間1〜2分前にはギリギリ到着する。
もともと15分前出勤主義だった私からすれば、出勤経路で何か問題が起きれば即遅刻確定という毎日は非常にストレスフルなことこの上ない。
抗うつ剤を早くやめたい。睡眠導入剤も飲みたくない。でも、眠れない時は本当に眠れないのでどうにもならない。まだ、今は。

マイブームの話

最近Wikiで「自殺・自決・自害した日本の著名人物一覧」なんてのをよく眺めているのだが、色々思ったところがある。

自殺する人の前兆について考えた。
自殺した人の交友関係からの証言で「全然そんな素振りはなかった。普段と変わらなかった」とか、「○○の約束をしていた。死ぬ前の人はそんなことしない」とか、未来を生きることに前向きに見えていたというものがあるが、その類のことに対して以前と考え方が変わっていることに気づいた。

以前は、自殺を心に決めた人は先の約束をしたり、生き続けるための快適さを追求するような活動をしないみたいな論調に「まぁそうかもね」と思っていた。だから前述したような証言についても肯定的だった。
けどよくよく考えてみると、自殺の衝動っていうのは波のように押したり引いたりを繰り返すものなのではないだろうか。

死への衝動、その”海”はいつも自分の中にある。けど、穏やかな時は特にそれを意識しない。むしろ波の音やその水の冷たさ、死の存在感がいつもそこにあるということが、却って生きているということを実感させてくれたりすることもある。
だけど、波は突然高くなる。天気が荒れ始め、強い風が吹いて思わず体がよろめく。そこに高波が襲い、生きた体は強い死の印象を覚える。
それに恐怖を感じ、必死に走って海辺を離れようとする。でも、いつもそうできるわけではないだろう。もしかしたら、そのまま動けなくなる時もあるかもしれない。いっそ、身を任せてしまったとしたら?なんて考えることもあるだろう。
その決断を下すきっかけには、その時の気持ちや体調、自分が経験してきたことなど色んなものが総合的に影響することだろう。

もしも、心の底の深いところに、その大波を待ってしまうような願いがあったとして、それでも理性や本能ではそこから逃げ出さなければならないと考えていたとしたら?少しでも未来に意味を見出したり、生きることに心地よさを与えて死への衝動に必死に争うのだとしたら?それは多分、「自殺するようには思えなかった」行動として現れるのではないだろうか。
生きていたいと「思わなければならない」という行動原理があって、足掻き争いながらも、人は時に高波に攫われてしまうのかもしれない。

身近な死に、感じたこと

親戚で、奥さんが亡くなった半年後くらいに後を追うように亡くなってしまった高齢の男性がいる。死因は熱中症だった。
それは単なる事故だったのだけれど、私はそれが本当にただの事故だったのだろうか?と疑問を抱いている。

先に言っておくと、こっから先の話は私のロマンチシズムが生んだ妄想だ。実際には本当に事故としか言いようがないと思っている。

彼は長年連れ添った奥さんを病で失った。けど、その病が悪化して命を失ったのは、彼が原因となる部分がわずかながらあったそうだ。
奥さんはも彼同様高齢で、目が悪く視力はほとんど失われていて、その上に大きな病気が見つかった。生活の中で様々なことがうまくいかなくなり、夫婦間での衝突も多かった。
そんな中で、ちょっとした弾みで起こした行動が元で、奥さんに怪我をさせてしまった。年も年だったためその後寝たきりとなり、すぐに呆けてしまい、病もあっという間に悪化して亡くなってしまった。

彼女の死は、彼の行動が直接的な原因とは言えない。様々な要因が重なってそういう結果となったに過ぎず、怪我をしたことも一つのきっかけというだけだ。
けど、彼は当然自分を責めたのではないだろうか。直接聞いたわけではないので、実際のところはわからないけれど。お通夜やお葬式で見たその姿は、とても頼りなくて弱々しかった。後悔の念が、見てとれた気がした。

彼はその後、奥さんのいなくなった家で一人暮らしを続けた。彼の息子も頻繁に顔を出し、周囲の人たちに支えられながら日々を過ごしていた。
だけど、奥さんが亡くなって半年ほど経った頃、訃報が飛び込んできた。
真夏の暑い日、彼は冬に使うであろう厚い布団を体にかけて就寝し、そのまま亡くなったそうだ。
奥さんがいなくなり、身の回りのことも不自由したことだろう。高齢のため暑さにも鈍感で、寝具も普段使っているものを適当に使い続けていたのかもしれない。単純に事故であることは明らかだ。その夏は、本当に異常な暑さだった。
でも今思うと、彼はその先を生きていくことに全く絶望していなかったのだろうか?と疑問も抱いてしまう。奥さんを亡くしてたった半年、まさに「後を追うように」だと、当時そんなふうに思ったことをよく覚えている。
後悔や孤独に耐えかねる夜が彼を襲うことはなかったのだろうか?もしあったとすれば、出来事は偶然でありつつも、どこかに「必然性」があったのではないか。
彼は田舎に一人暮らしではあったが、亡くなった翌日の朝に発見された。古い家だったので冬に向けて屋根を直そうとしていたらしく、その業者の方が見つけてくれたらしい。
未来を生きる準備をしながらも、事故で失われた命。

前述の話と全然関係なさそうで、実はあるかもしれないと思いつつも、全然関係のない話だ。
死って、生きるって、不思議だねって。私がそう感じただけのお話。

目か耳か、って話

私は自分が活字苦手民だと思っているのだが、読み物を読むのはそんなに嫌いじゃないんだよなぁとも思う。ただ、雑誌を買ってもほとんど画の部分しか見ていないし、長い小説なんかも読むのにかなり気力がいる。
でも時々、色んな情報をただダラダラと読み漁りたい時がある。だけど知識欲には乏しくて、一つのことを深く掘り下げたりするのはそんなに得意ではない。
自分というものを、計りかねる日々。

ノベル系のゲーム実況とか、興味がある分野のゆっくり解説動画を聞き流すのが好きなので、最近はオーディブル?とかちょっと興味がある。
ここしばらく凶悪な殺人事件なんかを解説する動画ばかり聞いてて、ずーーーっと陰鬱な感じだったんだけど、今度は家庭板の有名どころのまとめ解説みたいなのを聞いてる。まとめスレ大好きだから知ってる話ばっかりなんだけど、知ってる話をながらで聞き流すのが一番心地よかったりする。
ま、結局家庭版の陰鬱な話ばっか聞いてんじゃん!ってなってるんだけどね。

最近はそんな感じ。

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