コロナ禍で壊れたプリンターと同型を中古で購入したことから考えたこと。
プリンターが壊れる
コロナ禍で外出が自粛されている時に、プリンターが不調になりました。最初は単色のインクづまり程度かなと思い、応急処置で復活するだろうとみていました。すぐにネット上で処置方法をいくつかピックアップし、必要な物品を調達しました。これで直るだろうと試しましたが、待てど暮らせど直りません。何カ所かいじってみましたが、なかなか復調の気配が見えません。初代ファミコン世代の私は、1日寝かせて様子を見ることにしました。1日寝かせた後は、満を持して電源オン。
すぐにエラー表示。
もはやファミコン、ふーの技は使えません。
状況は私が考えていた以上に深刻でした。
買い替えを決意する
これは困りました。仕事になりません。複合機でしたので、子どもたちもよく使っていました。ずっとないとなるとさすがに我が家的にも困る事態になりますので、買い替えを決意します。
…が、しかしっ!!
ネット上で探せど探せど、今のプリンターの後継機の在庫がないのです…。
どうなっているのだろう…と思い、いくつか調べてみたところ、コロナ禍で製品自体が入荷されていない、そもそも製造工場が稼働していない、そして、リモートワークが推奨された社会情勢の中、一気にプリンターがなくなったようなのでした…。しばらく探していましたが、本当に在庫が戻らないようでしたので、一時はあきらめました。
リアル店舗にもない。
自粛期間が明けたタイミングで感染予防しながら近くの数店舗を回ってみましたが、見事にどこにもプリンターがありません。こんなにプリンターがない電気屋さんを見たのは生まれて初めてかも?
新機種か?中古の同じ機種か?
もはや経済活動が再開され、工場がある程度稼働し、プリンターの在庫がある程度選べるまで待とうかと考えていた矢先、高価な新機種が1台といま目の前で壊れた同型の中古品が1台、検索にヒットしました。
「うーん…」熟考を重ねた上で、「同型の中古」をセレクト。
同型の中古
では、なぜ同型の中古をセレクトしたのでしょうか。
これまでの自分であれば、新しいものに間違えなくチャレンジしていたでしょう。今回も高価ではありましたが、購入できないような価格帯ではありませんでした。もちろん機能は最新ですし、新しい機能がいくつも搭載されていて、興味もわきました。
でも選んだのは中古。しかも同型。
ポイントは同型。
すべての使い方がわかっている同型なので、ほぼオートマチックに入れ替えできます。今回のポイントはここでした。新しい機能を覚えることに自分の資源を使いたくなかったのです。正確には、他のことに限りある自分の資源を使いたかったのです。
同型
皆さんに身の回りでも同じようなことはありませんか?
私もこの機会にどのようなものがあるだろうかとふと考えてみました。一番身近なものでは、PCでしたね。これは買い換える際には、他の選択肢はありません。ほぼ一択。身近ですぐ使う、毎日使うものほどこの傾向が強いのかもしれませんね。身近ではないかもしれませんが、車などは皆さんいかがでしょう。同じメーカーのものであれば、形は違えど機能は似ているかもしれませんね。食べるもの、着るものなども同じもの、同型を選ぶことは多いのかもしれませんね。それは歳を重ねればなおさらのことなのかもしれないなぁと思うようになりました。
同型の授業
この出来事から考えたこと。前回、前々回でメモ書きのように書いた授業の話。学校再開後は、授業がどんどん臨休前の型を求めるようになってはいないだろうか?というお話です。先生方にとっては、休校前の授業はいわばオートマチックに考えることができるでしょうし、すぐに取り組むことができますよね?一つ前で書いた表現にすれば、「身近ですぐ使うものあり、毎日使うもの」でありますからやはり使い心地がよいですし、不安はないですよね。だからきっとすぐに「安心」を感じることができるのだと思います。ただ今の状況下では「安心」できるものが必ずしも「安全」ではないかもしれません。ここが本当に難しいところ。
同じプリンターを中古でまで購入して得た安心感から考えたちょっとしたことでした。