SNSによってリマインドされる過去の記憶
4年前の今日。
北海道に住む私は後に胆振東部地震と名付けられる今まで体験したことのない地震を体験しました。
4年経つと、日常的な感覚としてはどこかでもうここでは大きな地震、災害は起こらないのでは、となってしまっている自分がいることに気づきました。他の地域で地震が起こったニュースを見て思い出したり、その地に住む人々へ思いを馳せたりすることはあってもどこか他人事になっていたりするのかもしれません。
そんな今朝、ふとSNSを開きました。
過去の思い出に、当時アップした内容がさっと映し出されました。その瞬間、当時の情景がぶわっと自分の頭の中に蘇り、なんとも言えない感情が湧き上がってくるのを感じました。なぜこれほどまでに大変な、しんどく思いをしたことをさもなかったことのように記憶の片隅に追いやっていたのだろうかと。
アップされていた内容
停電が続いていること。自衛隊のヘリコプターがすぐに飛び立っていったこと。家族と自分は無事なこと。食料はまだ大丈夫そうなこと。この先の見通しが全然立たないこと。仕事の話はまだ出てきていません。すぐに職場の人達とはやりとりを始めていたかもしれませんが、主だった記録にはなっていませんでした。きっと当時の私にそこまでの余裕はなかったのです。SNS上でたくさんの方々から励ましのコメントをいただいていました。
SNSは決して楽しかった思い出ばかりをリマインドしてくれるわけではありません。ですから時には嫌なこともしんどかったこともリマインドしてくれるのです。それがしんどい人は未来の自分を少しだけ思い描いてアップしておくといいかもしれません。
SNSとの距離感、使い方、年代や環境によっても変わってくるかもしれません。そんなことを考えさせられた今朝のできごとでした。