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大人の【オンライン】

今日の午前中は、リタリコの野口さんが主催されたオンラインでの実践交流会。

素敵な3名の先生方からの実践報告に青山先生が質問やコメントをするという企画。

ここに青山先生をセットするのが、なんというか絶妙。

青山先生の感覚や立ち位置で特別支援のオンラインの取り組みをとらえてもらう構成がやはり肝でした。

3名の取り組みは、例えば書籍の字面として初めて触れたなら、「おぉ!なんて先進的なっ!」と言われるレベルでした。なので、書籍で目にしていたら「なんてすごい取り組みをされている方々なのだ」「でも自分には難しいかもな」が先にきていたからもしれません。でもなんというか、オンラインイケイケGoGo!?(←表現が昭和感漂うことをお許しください)な空気感ではなく、3名とも子どもたちや親御さんたちとの素敵な関係性や子どもたちを見つめる温かな眼差しを感じることができる本当に素敵な取り組みでした。ここはオンラインと言えど、人と人がつながることで見えてくることだったのだろうと思います。書籍だけでは伝わらない「人間」の部分が伝わりました。夕方に保護者さん向けのオンラインの部屋を開けているなんて、なんとも素敵な取り組みだと思いましたし、自分も発想しておきながら実際にそこには取り組めていない現状に歯痒い思いもありました。

オンラインでの各校種の取り組みを見ていると、どうしても「学習の保障」がトップに来ている感じがしますが、今日のお三方のお話では、そこよりも「心身の安定」のために可能なかぎり個でアプローチしているところが個人的にはすごく共感できました。私もいまはそこをメインに細々とできる取り組みをしているところでしたので、余計に共感できたのかもしれません。そして、日々の各ご家庭からのご報告ではまだまだそこをうまく伝えきれていない様子が感じられ、自分の取り組みの至らなさも感じていたのでなおさらでした。参加者のみなさんからのコメントで、これからの取組みは制度化、システム化することが必要、大切との声があったかと思います。やる、やらないの二極化にしてはいけないし、相反する取り組みで校内が分かれてもいけません。コメント欄が260件とかまで膨れ、コメントが流れすぎて読みきれなく前後の文脈は捉えれていませんが、きっとその制度化やシステム化の動きはまだこれからなのだと個人的には思う。いまはまずやることが優先されているのだろうし、やるためにいろいろな法制度も改正されているので、この流れの中で、まずやることなのだろう。でも、決して忘れてはいけない視点だと思いますし、スピード感をもって考えていく重要なことだと思います。

そして、これは交流会とは直接的には関係ないことかもしれませんが、今日のようなゆるい?(語弊があるかもしれません)styleがやはりオンラインにはマッチするのではないかと思います。オンラインは「個別最適化」と言われるものと一番相性がいいのではないかと思うのです。このゆるいスタンスだからこそ260件ものコメントが寄せられますし、多様な意見が出されるのだと思います。もっと言うと、参加しますと宣言していた人たち全員がきっちり参加していなかったこともまた良かったのだと思います。そのぐらいの幅で選択肢があることがこれからの多様性を認めていく時代にマッチすることなのかと思いますし、必要なことなのだと思います。

できれば、誰かの話の途中でつまらなくて席を離れる人、途中から気まぐれに参加する人などなど様々なstyleでの参加がみんなから認められ、そんな様子が見られるとさらに面白かったかなと思います。マジメな教師集団では許されないことでしょうか…。

ネットニュースではオンライン授業で「制服を着る着ない」みたいなことが問題になっているような記事を目にしました。良くも悪くも日本の教師がやりそうなことだろうなと見ていました。大人同士の多様性を認められなければ、子どもたちの多様性は受け入れられないだろうなと思います。

今日はオンラインが続く1日でした。

私個人が感じたことは、リアルの研修会と違い、移動を伴わないので個人的なリフレクションを取る時間がもてないことが自身の学びを浅くしているのではないだろうかということです。

東京まで研修に行けば、行き帰りの時間で様々な思考をする時間が否が応でも持てます。オンラインではこの時間がないため、自身で意図的に設けなければなりません。学んだ気になる、わかった気になることが多くなっていることを実感しています。そしてなにより学んだことをすぐに実践できる場がない。

どうしようもないことですが、教師は子どもがいてなんぼなことをいまさらながら改めて実感しているところです。


長くなりました。

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