コロナ禍でオートマチックになされている授業改善の話。
コロナ禍において感染予防のガイドラインを設定しています。
少人数、小グループ、距離をとって等など。
これにより今まで普通に行っていた大人数での授業が否が応でも
小分けになります。
そうすると、どのようなことが起こるのでしょうか?
まず授業者が増えます。
特別支援学校で言うところのMTが増えます。大人数でMTが一人、
残りはSTだったものが、同じ授業でも3つに分けられると
MTが3人になります。
そうすると、どのようなことが起こるのでしょうか?
授業が自分ごとになる人が増えます。
今まで他者の授業だったものが、途端に自分の授業になるのです。
自分の授業になった途端に考えるようになります。
そうすると、どのようなことが起こるのでしょうか?
自分の授業で子どもたちが成長するところが見たい、自分の授業を受けて
楽しかったと思ってほしいと考え始めます。
そうすると、どのようなことが起こるのでしょうか?
自分の授業を真剣に見つめ直し、工夫を始めます。
グループでの授業ですと他のクラスの生徒がいたりしますので、
クラスの担当に子どもの様子を聞きにいったりもします。
これがオートマチックに授業が改善されていく流れかと見ています。
これがないと授業改善できないのか?との問いが出てきそうですが、
そんなことはありません(…と個人的には言いたい…)。
いろいろな仕掛けがありますが、そのような仕掛けがなくとも、いまの
コロナ禍における環境設定が、オートマチックな授業改善につながって
いるのでは?というお話でした。
でも、これにより今後どのようなことが起こるのでしょうか?
もしかしたら、教員にかかる負担が過度になりすぎて、今の状態が
維持できなくなるかもしれません。逆に、コロナ禍を脱して、
いわゆる以前のような形での授業ができるようになった瞬間に
授業改善のスピードが鈍ってしまうのかもしれません。