普通レベルのことでも、いい感じ
教育する人、あるいは理想が高めの人なんかだと、普通レベルのものを称賛することに難色を示す場合も多い。
「そのくらい普通でしょ」
「できて当たり前」
「その程度でいちいち褒められるわけがない」
みたいに。
確かに「身だしなみを整えられています」とか「寝坊しないで出かけることができました」とか、そんな程度のことを大袈裟に褒めるのはどうもね、というのはわかる。
ただ他方で、何かができたことに対して「そんなのは普通だ」と言うことがポジティブな効果を生むとは思えない、っていうのもある。
こんな風に言われて「そっか、できて当たり前なんだ。もっと上を目指さなきゃ!」と奮い立つ人と、「萎えたからやめよっと」となる人と、どっちが多いんだろう。
仕事だったらふてくされて投げ出すのはダメだけど、趣味とか自分からやる学習とかで「その程度じゃ大したことない」みたいに言われたなら意欲が薄れるほうが自然じゃないかと思う。
だったら、ちょっとしたことでも「いいね!」のノリで行ったほうが物事は良いほうに転がりそうだ。
普通くらいのことでも、できたことに対して肯定的な反応を返すっていうのはそんな難しいことじゃない。
褒めたら負け、みたいなマインドじゃなく、褒めるが勝ち、くらいの感じで行けたら何かと嬉しくなっていいなと思う。