学校制度はもっと柔軟でもいい気がする
人によって成長のスピードが違うというのはわりと常識の部類だろう。
小さい子供なら、3月生まれと5月生まれとで学年が1年違って発育に影響を及ぼすという話もある。いわゆる早生まれと遅生まれの問題だ。
人間をどこかの時点で区切って分けて同じ学年にする、という学校の仕組み自体は別にいいと思うけれど、同じ年数で卒業しなきゃいけないっていうのはもっと柔軟に変えていい部分なんじゃないか。
肉体の発育もそうだけど、頭脳の発育だって人それぞれだ。
ゆっくりペースで知識を学ぶ子供が、まるでアクションゲームの強制スクロール画面みたいに1年という期間で追いやられるように知識の習得を強いられて、結局よくわからないまま次の学年に進まされるというのは、よくないことに思える。
たとえば、基礎的な運動ができた人たちを集めて応用的な技を教える機会があるとして、学年を区切って強制的に次へ進ませるというのは、まだ基礎的な運動ができない人にも無理やり応用的な技にトライさせるようなものといえないか。まずケガをしてしまうだろう。
分数の足し算や引き算で立ち止まっている子供に、上の学年で応用問題を解かせようとするのも、それと大差ないような気がする。
小学校6年、中学校3年、高校3年。だけどこの年数にこだわらず、基礎をゆっくり習得したければ小中学校にもうちょっといてもいい。そういう歩みが許されるほうが習熟度は上がるんじゃないか。