【AI画像】悪魔っ子製作記
※最近始めたAI画像で無理くり悪魔っ子を作った話です。
※ごり押しと妥協の産物のため、タイトルのようにコンパクトにまとまってはおりません。ご了承ください。
※私の自作小説のキャラクターのイメージ画像ですので謎のこだわりがあることを最初に明記しておきます。
※長いので、不要だと思う部分は流し読みをオススメします。
こんな感じの画像を作りました。
まず、使用したモデルについて、ですが、
AnythingのV5を使っております。
たぶん、4.5でも同じようなものは作れるかと思います。
作った画像の解像度がそもそも低い(256x256~512x512)ので、そう差は無いと思います。初心者なのでよく分かっておりませんが。
次に、フルでAI生成ではなく、半分ぐらいコラであることを明記しておきます。コラというのはコラージュのことです。
画像を加工したり、切り貼りして作った、という意味です。
そのため、プロンプトで1発出し、とかではないのでご注意下さい。
なお、素材は全てAI生成で出したものですので、著作権などの問題はありません。
使用ソフトはstable-diffusion-webui-1.6.0-RCと、paint.netという無料ペイントツールです。stable-diffusionが1.1.1じゃないですが、初心者なので何が違うのか正直分かっていません。
最新版ではなく、たぶん安定版だと思います。
今のところ、正常に動作しております。
ペイントツールに関しては最低限、レイヤーが使えることと、色調補正が使えること、自動選択ツール(paint.netで言う魔法の杖)が使えることが前提です。※ペイント3Dについては使ったことが無いため、適しているかが不明です。お手数ですが、ご自分でご確認ください。
全体の流れですが、
・『白髪・褐色肌で緑色の目の』女性をAI画像で生成
・色調補正で好みの青~紫肌、赤い目に調整する
・角をdevil girlなどで別途生成し、角だけを編集して抜く
・角を色調補正した女性の頭にくっつける
という感じです。
詳細は以下。
・『白髪・褐色肌で緑色の目の』女性をAI画像で生成
ここは実際のところ自由なんですが、トップ画像にあるような顔にしたい場合は、この通りにやることになります。
このとき、緑色の目が結構、作りにくいので、黄緑になってもいいのでとりあえず作り、後に、ペイントツールで瞳の部分のみを選択し、色調補正の鮮やかさ(ツールによって名前が違う場合があります)を調整して、色を濃くすると原色に近い緑になります。
私の場合はそれで、トップ画像のような赤い色味を出しました。
プロンプトはこんな感じになりました。※顔のみの表示です。
super fine illustration, an extremely cool and cute beautiful girl, highly detailed beautiful face, (brown skin:1.8, beautiful white long hair:1.2, cool eyeshadows:0.8, bright green eyes:1.4), normal ears, solo, face, simple large T-shirt, front shot, daytime, (high saturation:1.8)
※cool eyeshadowsはつり目にしやすくさせるためなのですが、思い返すとあんまり効果は無かったかもしれません。
※normal earsはエルフ耳が生成されたためです。結局普通耳にならなかったのでコラとinpaint機能で無理くり消しました。
※high saturationは鮮やかさを上げるためのものですが、効果は微妙なので、たぶんツールで上げた方が早いです。
そして、気に入った顔が中々出てくれなかったので、実は加工済みです。
修正項目は以下。
・顔に微妙に角度がついているのが気に入らなかった
→全て選択からの回転で真っ直ぐにし、空いた空間を同じような色で塗りつぶした。
・目の大きさが(おそらくcuteの影響で)大きいのが気に入らなかった
→目の部分だけをコピーして新規レイヤーに貼り付け、大きさを少し平たくした後、元の絵のはみ出た部分を肌の色で消した。
・眉の角度が気に入らなかった
→少し角度をつけて目と同様の方法で修正した。
その後、inprintのseed値固定で、CFG scaleの値を大きくした(大きくすると元画像からほぼ変更がなくなる)後、修正部分の違和感を消しました。
……AI生成画像とは一体。
ちなみに私が未熟なだけで、どれもプロンプト次第でどうにかなると思います。単に、私が待ち時間を我慢できなかっただけです。
全身は私の場合、服装でかなりもたつき、inpaint機能などで呪文を変え続けたため、一発出しのプロンプトがありません。
具体的にはだぼついた服とズボン(結局手持ちの素材からのコラ)に苦戦しまして、その範囲を1x回は変えたため、基本形のみを記載しておきます。
super fine illustration, an extremely cute and beautiful cool girl, (high saturation:1.6, dark brown skin:1.2, beautiful white long hair:1.2, huge breasts:1.8, slender waist:0.2, big hips:1.2, thick thighs:1.2), solo, full body, (oversized white clothes:1.2, T-shirt:1.8), knee-length pants, front shot
※thick thighsは太めの太ももという意味です。画像では隠れてますが…。
※oversized clothesがだぼついた服です。拾い物なので末尾にリンク載せます。
※knee-length pants。どうあがいてもショートパンツかパンツそのものになる。意味が無い部分です。コラで作った部分なので。
こちらも顔がコラです。
正確には、顔アップをレイヤーで全身画像の顔に重ね合わせ、透過で位置を合わせ、余計な部分を切り取り、貼り合わせた感じになります。
同じ顔の生成が無理筋だったのでごり押しで乗り切りました。
ちなみに髪型は全身画像の方が好みだったので、その結果、髪型が変わっております。
顔アップの方も同じ髪型にしたかったのですが、私の技術力では無理でした。inpaintで頑張りましたが、無理でした。
この例通りにしない場合は、理想の髪色、肌色、瞳の色のサンプル画像をどこからか拝借して、これを色調補正で加工し、AI生成しやすそうな色合いを探して、それを目標に作ることをオススメします。
この時、薄い色合いの肌を作りたい場合は、こんなことはせず、ストレートにdevil girlなどで生成した方がいい色味になると思います。
そして、この際、当然ですが、拾い物の画像を加工したものは公開せず処分してください。
このように加工して出しました、とかで公開するのはアウトかと。著作権的に。フリー素材でも利用規約がありますので、よくお読みください。
・色調補正で好みの青~紫肌、赤い目に調整する
色調補正は大体どのペイントツールにもあると思いますが、私はpaint.netを使いましたので、その仕様で説明します。
私の場合は理想の肌の色がありましたので、それを色調補正で作りやすそうな肌の色にして、その数値をメモしておき、後に、その数値の正負を逆にして(+100なら-100)色調補正し直しました。
paint.netの場合は3項目あり、上から順に、色合い、鮮やかさ、明るさ、なのですが、これらをそれぞれ調整しました。
最終的には、逆の色調補正をした後、明るさを少し修正して完成となりました。
・角をdevil girlなどで別途生成し、角だけを編集して抜く
これは顔だけの生成にした方がいいと思います。
私の場合、全身で生成しましたが、角が事あるごとに見切れるので、さっさと素材が欲しい場合は顔だけ生成がオススメです。
角の切り抜き方は、まず四角選択などで簡単に該当箇所をトリミングし、paint.netで言う魔法の杖(クリックした位置から似た色の範囲を一気に選択できるツール)で、『角以外を』選択して切り取り、『角以外の部分を透過色にします』。この時、背景を白一色などの『角の色と大きく違う色』にしておくと、デフォルト状態でも選択範囲が広くなるのでオススメです。
※角の部分だけを抜いてもいいですが、ほとんどの場合、角の部分のみを魔法の杖で選択することが難しい(輪郭がガタガタになりやすい)ため、周囲を抜いて微調整した方が早いです。
切り取った角は別途ファイルを新規作成して、(paint.netの場合はレイヤーを新規で作り、背景のレイヤーを削除しておき、)全て選択しコピペして保存しておくと後に素材として使えます。
・角を色調補正した女性の頭にくっつける
最後に、抜いた角を『色調補正した後の』女性の頭に貼り付けます。
理由は角ごと色が変わってしまうためです。
角の色も変えたい、という場合でない限りは、後に付けた方が良いです。
黒や白でも光沢の加減などが変わってしまうため、後をオススメします。
私の場合は、角を1本ずつに分け、それぞれ大きさや角度を変えて貼り付けました。
その結果、アシンメトリーのいい感じになりましたが、これは意図したものではなく、偶然の産物です。ので、位置を微妙にズラしてお洒落な感じを演出してみました。
という感じで作りました。
半分コラ、という言葉の意味が分かったかと思います。
悪魔っ子は肌の色の濃いモデルがほぼなく、実際に作る場合も濃くし辛いところがある(髪の色なども影響して変わってしまう)ため、このような裏技を使ってみました。
裏技という割には手が込んでいますが。
これを公開することで、何かの役に立てばいいなと思います。
以上、AI画像、悪魔っ子の製作記でした。
参考にさせていただいたサイト ※敬称略
※↑のサイトはR-18要素を含みます。苦手な方はご注意ください。
蛇足
ズボンのコラについて。
このズボンの素材は以前に作ったAI画像から抜いて持ってきたものを雑に加工したものになります。
というのも、AI画像生成ではピッチピチのショートパンツしか生成されなかったからです。十数枚生成して諦めました。
どうしてもサイズを大きくしてぶかぶかにしたかった私は強硬手段に出ました。つまり、コラで作ってしまおう、というわけです。
具体的にはオーンというキャラクターのAI画像からズボン部分を雑に抜き、半分に割って、雑に貼り合わせた後、色合いを雑に整えて、画質があまり良くないことを盾に、ズボンを若干ぼかして誤魔化しました。
その妥協の産物が、雑なズボンになります。
ちなみに、このズボンの生成にもひと悶着あり、最終的にbathing trunks(海パン)というプロンプトで出来たのが元のズボンになります。
どうしてこう、ぶかぶかの服の生成がし辛いのか。
AI画像は謎が多いですね。