あたらしい窓
雨が止んで、小屋の修理を再開した。
まず、南の窓があたらしくなった。
窓わくとガラスを外して、あたらしい木材をはめ込み、
一度、寸法を間違えて、やり直して完成した。
あたらしい窓を、見ながら、
気がついた。
4年前、壁が落ち、ボロボロに崩れた小屋を、
私は人に見られたくなかった。
けれど、
本当に見られたくなかったのは、
疲れと、諦めがからまって、
弱ってつぶれていく自分自身だった。
熊本の小さな集落で、ひょうたんを育てながら、 「お話とらんぷ」をテーマに、ひょうたんの らんぷをつくっています。 イヌ、ネコ、山の暮らしの風景と、 らんぷのことを、 少しずつ書きます。