中学生の甥に聞かれた なぜ働かないといけないのか?

14歳の甥っ子が高校受験を控え、ガイダンスを行った。その時なにか質問は?っと聞いたら。「なんで働かないといけないのか?」という質問をうけた。

おそらく高校がその後大学に行って、会社に入る上での機関だと思っての質問だと思う。働く為に高校や大学に通わなくてはならないということなのかな。

盲目的に憲法で定められた義務だからとか、そういうふうに決まっているんだというマニュアル化したレールに疑いなく乗れる人間はある意味すばらしく、そうあれれば、そこに義務感を感じて、動機に疑問はかんじないだろう。

子供をあしらう方法として、「お金を稼ぐため」や「皆が働いて協力しているから」とかごまかすこともできるが、一度整理しておきたい。


そもそもでいくと「働かなくてはいけない」事はないのである。

国が示している勤労の義務というものも、国が定めたものであるが、義務違反することで罰があるわけではない。納税、教育の義務は果たせないと多くの場合はなにかしらの制裁は受けるが、勤労に関しては拘束力がない。

よくある働く論として

「仕事こそ人生の生きがいだ」「皆がはたらいているから」「生きていくにはお金がいるから」「社会の便利を享受している以上、自身も社会の一員として協力すべきである。」などがある。他にもあればまた考えたい

一つ一つ考えていきたい。

「お金が必要だ!論」

そのように言う人には、

資産家の息子であったり、宝くじで5億円あたったなんていう場合は働く理由が消えてしまうのである。お金があれば働かなくても良い。そしてその後に続く言葉は、その大金や資産を騙し取られた時、働いていて稼げないと困るからになる。

が働くことよりも、騙される事、うまい話に騙されない勉強や、欲深さをコントロールする訓練している方がマシだと思う。


皆が働いているから論

これは、そう思っているだけで、不労所得で収入を得ている人や、お金がありあまって遊んで暮らしている人たちはいるので、そうなれれば働く必要がない。

人生とは働くことが生きがいだ論

ワーカホリックなひとは仕事の中に人生がある!と思っている人もいる。それも人それぞれ、金を稼ぐこと、自身のスキルが高まる事、挑戦する事、社会意義の高い事をしたい人、何かしら仕事していく上でその人の楽しみややりがいが産まれているだけで、それは人によって違うのだ。


社会の一員として働く論

社会の一員として働かなくてもお金があればそれを提供することで社会への協力は達成できる。


なので働くことに生きがいを見い出せない場合は沢山のお金があれば労働は必要ないことである。が、凡人というか普通に生きているうえで、不労所得や大金が手に入る人は一部の人間であり、そうでない人は概ね労働する必要がある。食べるものも着るものも、住むところも日本の中においては支払いが発生する場合が多いからだ。


2つの労働の種類

働く種類においては金銭授受型として自身が経営するものと、雇用される2種類。さらに特殊な環境下では金銭を介在させない労働の対価に衣食住と共同生活を提供している事もある。一部の宗教組織やNPO法人などが行っているのがそれである。日本においては労働に対しては賃金を払わなければいけないが、そういった組織はある意味大家族的な思考で自分たちのコミュニティを形成している。最終的には大本が現実社会とビジネスし、金銭を得てそのお金で施設を維持運営しているのだが、今回はこのケースは除いた話をすすめたい。

起業する、雇用される、何れにせよそれぞれにスキルが必要になる。

自身で経営するとなると、個人でヒト・モノ・カネなどの経営資源をどのように運用していくか?というノウハウとそれに伴うリスクを背負うことが必要になる

雇われるということは、会社の決めたルールに則った組織系統の中で行動や活動が制限された範囲で働くことになる。ある意味自由意志の拘束でもあるが、その中で、組織が運営され、利益を追求する団体となる(民間企業において)。雇われる場合は時間と、労力の提供の対価に賃金をもらう。

ここは子供との対話であるうえで、宝くじでお金持ちになる確率や、自身で会社を経営する難易度リスクより雇われて働くことが割と容易に金銭を得るルートである。起業で働ける人格、知識を兼ね備えることで、お金を稼ぐことのセーフティネットが引けるということになる。


子供に願うこと

子供に願うこととに

1 生命が失われない

2 人に迷惑をかけない

3 衣食住に困らない

が基本原則であるとおもう。その上で更に

4 人のために生きるとこや(家族や子供)

5 社会の為にいきること(環境、公共、福祉)

6 豊かに生きること(自己実現、自己探求、自己表現)

を欲張りに願っていく。マズローの5段階欲求にも似ているがが、親が子に願うのはこういうところだと思う。

なので「働かなくてはいけないのか?」という質問に対しては

必ずしも働かなくて良い。が、働か(け)ないとあなたの生きる可能性が低くなってしまう。人並みに働ける人格と知識を持ってもらうことで人生のセーフティネットが引ける。親は先に死ぬ分子供の幸せを願う以上、セーフティネットは確保してあげたいのである。そして「人に迷惑をかけない」という性質が働くことが犯罪や詐欺的なものでないことも含まれる。働くこと、お金が必要が大前提であれば、犯罪行為を労働と捉えてもよいことになってしまうからである。まずは命を大切にして、人を迷惑をかけずに衣食住を確保できる働くができるか?である。


働けないと、働くことができるが働かないとは違いがある

まずは働くことができる人間になること。

そのために、実際に会社の中で起きるちょっとした自由意志の拘束に耐えうる練習と実践が必要になる。なので、できればその事を体験し、3年は務められる人間性をもつことで、さらに「働かない」や「雇われない」という挑戦ができると思う。ある一定期間働くという体験を若いうちにできないと、他人の決めたルールで我慢すると言う行為がオトナになるとよりしにくくなる。

若いうちに労働を体験した上で、いつでも働けるという経験をつむまでは働くほうが良いと考える。

その上で、起業してもいい、失敗しても雇われて働ける経験があれば、雇われることで命拾いすることもあるだろう。生存確率をあげる事


働けるという安心の上で目指してほしいもの

夢は不労所得で悠々自適な生活をのぞんでもいい。

でも人間とは自分の知らない人達によって作られた社会で生きているので、その活動に自身も協力していくことが大切だと感じてくる。

労働という形でなくても良い。自身が資産を築いたら、社会に投資して欲しい(お金だけでなく、行為や心がけからでもいい)。金銭的な損得ではなく、自身の投資によって、社会がちょっと良くなる回り回れば自身の幸福にもつながる。

そして、最終的には人生の幸福論を見つけて欲しい。

働くことがひつようか?ではなく、人生はどう生きることが幸福か?ということである。幸福の追求の一つの手段に労働があるにすぎないと思う。働かなくてはいけないか?というより、どういう人生を歩みたいか?その答えを見つけて欲しい。その道程に生きる前提を確保できる賃金のために働くのだ。

賃金の為に働くから、働くの中に喜びを

働いて生きることが楽しいと言う人は本質的な自由意志の拘束の中にも喜びを見出し、人生の時間を投資している対価として長く務める中で仕事の精度を高め、人脈が増え、信頼が高まり、給与も増えていくので、長く勤めるという事はよりセーフティネットは強固なものになる。そこに投資するか否かは個人の自由である。

3年などで仕事を辞めて起業するのもまた良い。今度は自身のお金を投資して挑戦する分、成功の度合いに応じて信頼や給与も青天井的に増えていくが、全て失うリスクも伴う。自律性が重要である。

どうあれそのような過程で得られたモノの中で個人の幸せを見つけられれば仕事を通じて幸福に近づけたことは幸いである。それでワーカホリックになる人もあれば、ワークライフバランスを築ける人もある。


他人のために生きるって

人類は文明の無いところから切磋琢磨し技術を磨き、文化を築き人生をより安心に、より便利に、より楽しめる社会を作ってきた。この行為こそが人類が長い年月をかけて築いた社会である。自分自身もその長い人類の歴史の一端に在るという事柄に敬意を払い感謝し自身のなすべきことをして欲しい。

独善性(自分だけが良ければいい)と言う考えだけでは社会はここまで発展してこなかった。そういう意味では、子供を作ることで自身の関わった社会を自身の子供が生きていくと思うとさらにその社会への参加を強く思えるだろう。

そういう意味で子供を作るほうがより、社会のために動きやすくなるので子供は持てるなら持つほうがいいと思う。いろんな理由で子供が持てない人もいるがその人達はその人のできる範囲で社会に貢献していければいい。


好きなことをして生きていく

よく聞く言葉。皆が好きなことをして生きていると社会は回らない。あなたの好きなことが、社会に効果を及ぼし対価を得られそれだけで生活できる人は、アーティストになったり、YOUTUBERになったりできる。それは形は違えど労働である。その成功には努力や研鑽、センスなど容易に手に入るものではない才能がありさらにその可能性を高める、情報の取得と思考と行動力の上に、時流やニーズが一致し、多くの人を幸せにした人は対価を得れるのである。そういった人をタレントという。タレントになれるプラットフォームはあるのは間違いないが、それをうまく使いこなせなかった時、雇われて働けないというのはリスキーである事を知ってもらいたい。











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