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馬鹿になれたら楽なのにね

※注意※

ドラマ「獣になれない私たち」第1話の一部ネタバレを含むので見たくない人は回れ右してね!!!!!

先週の水曜日、22時すぎに仕事から帰ってきて、そういえば今日から新しいドラマ始まってるから見とくか、と思ったのですよ。ガッキーと松田龍平のやつ。逃げ恥以来にガッキーと野木亜紀子コンビなやつ。

諸事情により秋ドラマの前情報はすべてチェックしていて、これはそこまで注目していなかったのだけど……何だろうこれ、面白いというのとはまた違うかもしれないけど、しみる。痛い。

ガッキーの置かれてる状況がしんどい。

【家庭環境】
・父親がDVで母に手をあげており、娘であるガッキーにもたまに。
・父親が事故で亡くなった後、母親はマルチ商法にハマり、父親の事故の保険金とガッキーの貯金を勝手に使い果たす。
・マルチ商法の品物が売れず、ガッキーの職場や友人にまで売りつけに来た。
・親子の縁を切った。

→つらい。ただ自分にはそういう経験はない。

【恋愛】
・田中圭と順調にお付き合い。お母さんと初めて会う。個人的にはるたん(@おっさんずラブ)ぶりの田中圭。いや、厳密に言うと健康で文化的な最低限度の〜で見たけどあのドラマ離脱したので省く。
・田中圭はガッキーがバスで寝過ごして待ち合わせに1時間遅れて来ても怒らないどころか心配してくれる優しい彼氏。
・彼氏のお母さん(田中美佐子)もいい人。ガッキーを気に入る。※後日わかるがLINEの返信鬼速いし連続で送ってくる。
・ガッキーの家族のことを聞いてくる彼氏のお母さん
・↑の家の話を話すガッキー、まずいこと聞いてもーたという空気
・ガッキーがお手洗い行った間に話す母と息子。「あの子とは仲良くなれそう、前の彼女、あの赤みたいな名前の子苦手だったのよね、別れたって聞いた時心底ホッとした」という美佐子、「何年前の話だよ、とっくの昔に別れてるんだから」とムキになって怒る田中圭
・彼氏のお母さん、一人で住むには広い部屋だから息子の部屋に一緒に住んじゃえばいいのにとか言ってくる
・それを見て「一人ならね」とかいうガッキー(嫌な予感)
・そんな広めの部屋に帰ってくる田中圭、リビングに食べ散らかした残骸と脱ぎ散らかした服(とても嫌な予感)
・「この部屋以外汚すなって言っただろ!」とドアを開ける田中圭(やっぱりこのうち何かいた〜)
・散らかった部屋の中で寝間着でゲームしてる黒木華(おまえか!!!)
・無視して「彼女とお母さん会ったんだ、どうだったの?お母さん彼女のこと気に入った?わたし嫌われてたもんね」とか話す黒木華
・田中圭「ここは……」黒木華「ここは俺がお金払ってる俺の家なの」かぶせるね
・「いつになったら仕事探すんだよ出てけよ」というはるた……田中圭
・ガン無視の黒木華
・田中圭「しゅり!」(赤みたいな名前だ〜!多分朱里とかそんな感じの漢字だ)
・「寝る」電気消して寝たふりする黒木華、部屋から出て行く田中圭、出て行ったら即ゲーム始める黒木華

→ええ〜〜〜
客観的に見て容姿的にガッキー>>>>>>>>黒木華だし性格も全然良くなさそうだしガッキーを親に紹介するほど真剣に付き合ってるのに元カノの黒木華と関わり続けるどころか部屋に住ませちゃう理由が500%わからない。仕事探せとか言ってたから無職になった元カノをほっとけないという優しさなのかもしれないがこの状況はもはや優しさではなくケジメつけられないダメさだろ……優しい彼氏と見せかけクズ〜〜〜おっさんずラブで牧と別れたと思ったら次のシーンでガーリーなエプロンの部長と同棲してたはるたんばりに理解不能
でもこれを知ってて許してるガッキーもわりとやばいっていうかダメな女なのでは……わかるけどさ強く言えないとか物分かりいいふりしたいのもわかるけどそれは許したらだめだろう……(長っ)

【会社】
・どベンチャーの制作会社? 営業アシスタントらしい
・社長はスキンヘッドの関西人、すぐ怒鳴るし鬼ラインしてくる
・他の社員がミスしてもガッキーが怒られる
・ミスしたらお腹痛くなって帰ったり、うまく話せなくなって余計相手を怒らせたり、押し付けてくる同僚たち(責任感も罪悪感もない)
・土下座しろとか言ってくるクライアント
・土下座するガッキー
・頭なでるクライアント(キモい)
・あとで酔って電話で謝ってきてご飯に誘ってくるクライアント(超キモい)
・虚無の表情になって電話を切るガッキー
・残業で夜になって地下鉄のホームの線路を見つめるガッキー、怒りラインを送り続けてくる社長、行ってしまう終電

→つらい……去年までずっとブラック企業ウォーカーだったからわかる、誰にも頼れないし終わらないしどんどん増えていく仕事、理不尽なことを言ってくる上司、あるある……
Twitterの社畜経験ある女子たちから阿鼻叫喚の悲鳴が上がっていた。

やばい、やばいぞこのドラマ……

終電を逃し、タクシーで向かった行きつけのバーで同じく常連の松田龍平に軽く誘われ、「私は馬鹿じゃないからそんな誘いには乗りません」と言ったガッキーに松田龍平が言ったセリフがなかなかキた。

「馬鹿になれたら楽なのにね」

ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そうか、馬鹿ってふつうはなりたくないものだと思ってたし、馬鹿にならないように生きてきたつもりだったけど確かに馬鹿になれたら楽だ……何だかんだ馬鹿になれないから苦しいのか〜〜

これか、これが野木亜紀子の力か。
(逃げ恥のときはテレビ_(:3 」∠)_見る余裕がほぼない生活をしていてアンナチュラル はめっちゃ見てたけどあんまり野木亜紀子を知らなかった)
これはもう、リアタイ決定。

見てるのつらすぎてリタイアしちゃった人も結構いたみたいだけど、なんとかこらえて松田龍平のセリフまで見てみてほしい。

ちなみに、最後、ガッキーがサングラスに黒多めのロックな服にブーツで出社という行動に出てて笑った。

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