フランス語は罵り言葉がすばらしい、まるでシルクでケツを拭くようだ
タイトルで分かる人は相当なマトリックス好き
”マトリックス リローテッド”に登場する最古のプログラム
”メロビンジアン”のセリフだ
メロビンジアンのセリフには哲学的な真理が含まれている
”いいかい、普遍的に決まっているものはたった1つしかなくこれが唯一の真実なのだ
作用と反作用、出来事とそれに対する反応、原因と結果
つまり因果関係だそこから逃げることはできない
我々は永遠に因果関係の奴隷なのだ”
そう、原因に対する結果
”未来は未知数で僕らの手の中にある”
なんて少年冒険譚のラストシーンのように不透明な濁しなんかじゃない
自然の法則の原則そのものを言っている
努力は必ず報われる
努力して成功した時には
努力した(原因)→成功(結果)
逆に
努力した(原因)→失敗(結果)もある
単に努力の量が足りなかった(原因)や、努力の方向が間違っていた(原因)により失敗という結果が表れただけ
いくら未来は分からないというブラックボックスを掲げてみても
その先には間違いなく結果が待ち受けている
結果を未来という不透明なものとするのではなく、結果を見据えた原因(行動)を考えるべきともいえる
因果応報という仏教の心理に近いのかもしれない
劇中でモーフィアスが結果を選択することができると言うことに対して
こう返事をしている
選択というのは、力あるものと力なきものの間に存在する単なる幻想なのだ”なぜ”という理由が唯一であり本物の、力の源だそれがないから、あなたには力がない
”なぜ”という問い
ここにフォーカスしていかなければ物事の真意は見えてこない
人は考えているようで考えていない
まるで自分が考えていたかのような錯覚に陥っているだけのことが多い
それは他者の発言や、環境に影響され知らずに自分の意志だと刷り込んでしまってる
昨日のバットマンVSスーパーマンを見て
正義とは何か?
なぜ正義同志はぶつかっていくのか?
そもそも”正義”の認識がそれぞれ違うようだ
ジョン・ロールズの言うギフテッドの正義
ロールズの正義論のなかでは人は誰でも生まれ持った才能”GIFT”を持っている
得意・不得意があるように他の人より優れたGIFTを持っている人はその力を公共の為に分配し使わなければならない
まさにアメリカンヒーローの命題だ
持てる力を人のために使う
超人的な力は世界の為に分配し使わなければない
これは身体的な力以外でも富でも同じことが言える
世界的な富豪はよくチャリティーなどをしているが富というGIFTを分配する
これは海外では正義と言いモラルとして浸透している
リバタリズムの正義
自分の才能は自分の為にあるもので他者に侵害されるものでもするものではない
最近活性化してきている正義の観念
GIFTの分配は個人侵害であり誰にも不可侵であるべきという考え
リバタリアンからすればスーパーヒーローは周りに正義を侵害されている被害者でしかない
分配することにより分け与えられた側が怠惰になってしまったり依存してしまうこともあるだろう
曲解かもしれないが反社会主義思想なのかもしれない
ただ一理あるとも言える
カウンターの正義
日本でよくある正義感
最初に悪がありきでそれに対するカウンターでの正義
悪がないことには何もすることがない
なので悪を血眼になって探すということがよくある
マスコミなんかはまさにこれ
必死になって悪を探して見つけないと正義が担保されない
ギフテッドの正義感からすると”どうかしてる”
キャプテンアメリカやバットマンがまさにこれに陥っている
悪を探して徘徊する姿は本当にどうかしている
いろいろな正義がありぶつかる背景が映画で見れて楽しい反面
ものすごく頭を悩ます
もちっと勉強必要だなぁ~
精進します