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たるる~

言葉ってすべて二項対立なんだとさ
フェルディナン・ド・ソシュールの構造言語学を学んでも
世の中の対立構造の中で戦っている人たちには響かないし
世界平和も環境問題もフェミニズムもどこか歪な部分が見え隠れして
正しいことが正義だとか、事実が全てだとか
真っ当な事を言っているようで何も言っていない人はたくさんいるし
見たいものを見て、言いたい事を言っているだけで
何と戦っているかわからないのに傷だらけの人を見て
とてもとても残念な気持ちになります
それもこれも「世の中あるある」の一つだと気がついて
すこし肩を落としたある日の夜

そんなことよりも
あの有名店のシュークリームが美味しいだとか
Qが10個付く通販の化粧水のノリが最高だとか
高見え100円ショップグッツが売り切れただとかで
一喜一憂できることが大事なんだろうなと思う
肩に力が入りすぎていない程度の
背伸びをしなくてもよい場所
人それぞれ基準は違うけれど
心地よく軟着陸できるテンピュールみたいな場所
それぞれにあった場所がある気がするんだ

「吾唯知足」

今あるものに満足できなければ
いくら富があっても貧しく
今が満たされていると思えることが肝要だという言葉
京都の龍安寺にある石庭に刻まれている
足ることを知ること
それはボクのいた80年代の少年少女で一大ブームを起こした
「まじかる☆タルるートくん」の裏テーマでもあったりする
タルるートくんは秘密道具でなんでも願いを叶えてくれる
未来のロボット「ドラえもん」に対する
アンチテーゼとして描かれている
主人公の本丸は最後に魔法使いのタルるートと別れ
問題がおきても自分の力だけで生きていく決心をする
心が足るようになればタルるートは魔法は必要ではなくなる
ひとりの少年の自立の物語
最終話のタイトルは「心が十分足る理由の巻」
あまりにも深く深すぎる内容で
当時は全然気がつかなかった
いよなちゃん(ヒロイン)のエッチなシーンが見れなくなる~
くらいの感じだった

外はすでに氷点下になりつつある
これから雪が降ってきてロマンチックになったり
猛吹雪でうんざりしたり
雪像をみてテンションが上がったり
ホットワインが美味しい時期になるんだ
そうやって何十回目かの冬を迎える
そうやってボクたちはハレとケを交互に繰り返して
いい感じに生きていくのさ
ではおやすみなさい

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