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【番外編】横浜マラソン2024(フルマラソン)を走ってきた

 横浜マラソンはスタート地点が近い地元開催なので、私にとっては一番参加しやすいマラソン大会です。しかし、人生初めてのフルマラソンを走ったこのコースも、コロナ前くらいから価格が高騰してしまったので最近は足が遠のいていました。
 今年は金額も下がってきて何とか参加できるようになったので久しぶりにエントリーしてみました。無事完走して帰ってこれましたので、初めて横浜マラソン、初めてのフルマラソンに参加してみようと思っている方に向けてコースを紹介したいと思います。

時期

2024年10月27日

アクセス

スタート地点は京浜東北線桜木町駅から徒歩圏内

参考)パーソナルデータ

この記事で走っている私の体力など。
身長188cm 体重80kg 体脂肪率20%
45才の頃は500mで息切れ。その後ジョギングを始めて約10年、今に至る。
現在は雨の日以外は基本毎日夕方ジョグ(Garminのメニュー)で週間40km目安。
週間ステップ数約100K。週末は原則登山を楽しみます。

動画

コース紹介

 総距離:42.195km 登り:148m 下り:148m

スタート前

 スタート地点は桜木町駅前、ランドマークタワーの横になります。
 ただし更衣や手荷物預けはゴール地点の臨港パークに近い海沿いの「パシフィコ横浜」が解放されますので、一旦スタート地点を越えてコスモワールドの向こうまで歩きます。

パシフィコ横浜

 参加ランナーはこの年28,000人(フルマラソン以外も含む)、見学や応援の方もいますので人通りはかなり多いです。飲食店やコンビニが充実したエリアですが、食べ物や飲み物はなるべく持って行った方がよさそうです。
 パシフィコ横浜内は一応ちゃんとした更衣室も用意されている様ですが、混んでしまうので男性の場合はフリースペースで着替えてしまいます。猥褻物を珍列して着替えてるチャレンジャーもいますが、恥ずかしい方はバスタオルなど腰巻を用意した方が良いでしょう(帰りの着替えでも使います)。
 手荷物預け所はゼッケンの末尾番号ごとに荷物を置いて行きます。各番号内は更に「日本丸」や「ランドマークタワー」等のアイコンで区分けされているので、荷物を見失わない様に荷物置き場のアイコンも覚えておきましょう。なお、スタート地点近くでアクエリアスを配っていますのでスタート前の飲み物は持って行かなくて大丈夫です。
 準備が整ったら自分のスタートグリッドへ向かいます。トイレは広範囲に用意されていますが、基本的に空いている場所はありません。素直に並びましょう。整列期限(8:10)が近づくにつれて混雑しますので、できれば早めに済ませることをお勧めします。
 スタートグリッドはA~DとE~J(iは紛らわしいので除かれています)の2列に分かれていて、自分のゼッケンに書かれたグリッドに並びます。私は今回、フルマラソン5回目にしてやっとFまで上がってきました。初出場では最終組だったのでかなりの進歩です。 

やっとFグリッドまで上がってきた

スタート

 8:10までに並ばないと待機グリッドで最終組の後からスタートになりますのでご注意を!各グリッドの後ろの方は結構ギュウギュウになりますので、早めに並んだ方がゆとりをもってスタートを待つことができます。
 セレモニーが開始され、県長・市長などのご挨拶やゲストの紹介があります。本日は谷原章介さんや稲村亜美さんが来ていました。
 スタートのカウントダウンは3分前から。気持ちが盛り上がってしまいますが、スタート直後にアドレナリン全開にすると最後までもたないのでなるべく平静を装います。
 8:30、ついにスタートの号砲が鳴り響きマラソンスタートです。号砲と言ってもFブロックからでは小さく聞こえただけで「鳴った?」という感じでした。アナウンスがスタートを景気よくアナウンスしますが、Fブロックともなると暫く動きません。体が固まらない様に動き出しを待ちます。
 スタートから約13分後、やっとFブロックが動き始めました。スタート地点の壇上には県長や市長もいらっしゃいますが、やっぱり稲村亜美さんに目が行ってしまいながらいよいよ走り始めます。ちなみに谷原章介さんは7kmランに参加しに行ってしまったので、残念ながら壇上で見送る姿を観ることはできませんでした。
 この辺の集団は6分/kmくらいで進みます。

10km地点(三渓園付近)まで

 みなとみらい大橋を渡り神奈川公園を右へ、中央市場通りに入ります。貨物線路のガード下をくぐりますが、この辺はまだ人がばらけていないので、ぶつかったり躓いたりしない様に気を使った走りが要求されます。道幅一杯に人がうごめいているのを見ると若干気持ち悪いです。
 中央卸売市場前を通過して再び右へ、「みなとみらい橋」を渡ってパシフィコ横浜へと戻っていきます。地下トンネルに入る右車線は規制されて幅員減少するので、なるべく左の方を走った方が良いでしょう。

コスモワールドに戻ってきたところで4kmくらい

 コスモワールドの観覧車を右手に4km地点を通過。国際橋を渡ってワールドポータズ横を通ると、その先のループ陸橋で7kmランとフルマラソンが分かれます。7kmランの人たちは左の赤レンガ倉庫へ。もうすぐ走り終わると思うと若干羨ましいです。
 フルマラソンは右へ、赤レンガ倉庫を通り過ぎ横浜税関の方に向かいます。7kmランの人が居なくなったせいか、少し空間にゆとりができた気がします。
 横浜税関を左へ曲がり、山下公園の前を通るイチョウ並木の間を走っていきます。本日は天気がよく、日差しが暑いです。太陽が右前方に在るので、右側の日陰が人気です。ただ密集してるけど涼しい日陰を走るのと、暑いけど自由に走れる左を走るのとどちらが楽かは人それぞれ。
 山下公園の先の山下橋は渡らず左へ、海沿いのコースを走ります。この辺からは上に首都高速陸橋があって涼くなります。この辺から集団もばらけ、大分走りやすくなりました。
 本牧を通過すると高速陸橋の下とはいえ、左側は日差しが射してて再びみんな右側に寄ります。もう集団もばらけているのでそれほど混雑は感じませんので、体力温存のため日陰を走っていきましょう。

日向は暑いので避ける

 右手に三渓園の案内が出たら、やっと10km地点通過です。

20km地点(南部市場駅付近)まで

 暫く高速道路下で日陰の恩恵を受けてきましたが、根岸が近くなると高速陸橋下から一旦出て横浜市主要地方道82号(根岸駅の北側)を走ります。根岸駅周辺の好立地のせいか、沿道には応援の方が多数いらっしゃいます。
 ちなみにこの辺は生活している方の通行がありますので、時々横断待ちがあります。車を通過させるため時々動的な幅員減少が起こりますので、スタッフの案内をよく見て感謝しつつ走り抜けましょう。
 掘割川を渡ったら左へ。再び高速道路の下に入ります。この辺で丁度15km。
 そのまま高速道路下を磯子、新杉田と通過して金沢シーサイドラインのモノレールと一緒に走っていきます。新杉田を過ぎたあたりから道の反対側を戻ってくる人の声が聞こえますが、往路と復路の間に障害物があるので折り返しのランナーの姿はまだ見えません。
 19km地点を過ぎ、南部市場駅前で折り返します。そのまま20km地点を通過すれば、いよいよ高速道路です。ちなみに、リレーマラソンの場合は高速道路に登る手前でたすきの受け渡しがあります。後半のランナーはいきなり高速道路に登る羽目になります。

南部市場駅で折り返し

36km地点(高速道路出口)まで

 杉田ICの登りは歩く人が居て結構邪魔です。歩きたい気持ちはわかりますが、歩くときは頑張ってる人の邪魔をしない様になるべく端に寄りましょう。

いよいよ高速道路へ

 料金所を通過するとすぐ中間地点があります。ハーフぐらいはもう普通に走れるようになりました。ただここから先がかなり大変。
 すぐに折り返しがあって高速道路上を再び南部市場方向へ走っていきます。車に乗っているとあまり気づきませんが高速道路はかなり起伏があり、遠目に道がうねっているのを見ているだけで疲れてきます。
 首都高の料金所を越えて南部市場よりもさらに先まで高速道路を走っていきます。杉田ICから約2km程行ったの所で折り返し、ここがスタート地点から一番遠い地点になります。走行距離は23km強、ここからいよいよ復路になります。先ずは高速道路を本牧まで走り抜けましょう。

スタートから一番遠い高速道路上の折り返し

 ここの高速道路には2つの受難があります。1つは「微妙にバンクしていること」です。バンクしていると片側の足に負荷がかかるのでフラットな道より足がやられていきます。2つ目の受難が「日差しを遮るものが無いこと」ですが、この日は幸い雲が多く、だいぶ楽に走れました。雲が湧きすぎてちょっと小雨に降られましたが、走るにはむしろ良いコンディションでした。
 それでも30kmを越えたところで失速。足が止まってしまいました。幸いまだ攣るほどではありませんが、足が凝り固まって屈伸するとひどい状態でした。あまり長く走らないとむしろ足の筋肉が固まってしまうので、だましだまし歩きと走りを繰り返しながら進んでいきます。

30kmを過ぎて足が・・・初心者の壁ですね

 なお、この先には「水かけ場」があって、桶みたいなので頭から水をかけてくれます。暑い日にはありがたいサービスですが、今日は日差しが少なかったのでパスして進みます。
 右手に本牧埠頭の赤白クレーンが見え、さらに進めばベイブリッジが見えてきました。やっと高速道路も終わりが近づいてきた証拠です。高速道路上で最後の折り返しを過ぎたら本牧ふ頭の料金所を下っていきます。この時点で36km。ゴールまであと約6kmです。最後ですので頑張っていきましょう!

右手にベイブリッジが見えた!

ゴール(臨港パーク)まで

 一般道に下ると走るのがすごい楽です。やっぱり高速道路が厳しかったのかと改めて感じます。
 この辺からは往路で走った道を戻っていきます。足は既にやられているので往路と同じようにはもう走れませんが、少し回復してきたのか走れる距離は長くなりました。時間を見ると微妙にSUB5入れそうな時間なので可能な限り頑張って走ります。
 山下公園まで戻って来るとゴールまであと3kmです。結構強めの雨が降ってきましたが、これもすぐに止んでくれました。ちょっと濡れたけどかえってクールダウン出来て良かったです。
 赤レンガ倉庫までくればあと2km。この辺は私のジョギングコースでもあるので、ゴールまでの距離感が分かって気が楽です。
 最後の給水所にはなんとコーラがありました。疲れたときのコーラは最高です!ただし炭酸をたくさん飲んで走ると吐いちゃいますので飲み過ぎには注意です。ほどほどにしておきましょう。

赤レンガ倉庫到着であと2km

 最後にハンマーヘッドをぐるっと回ります。以前参加した時は未だハンマーヘッドが無かったので新鮮な気持ちで走っていきます。

ハンマーヘッドは右からぐるっと回ります

 ハンマーヘッドから戻ったら、女神橋を越えればゴールは目前!ここからはもう歩きません。最後は走ってゴールを胸に走り続けます。なんならちょっとスピード上がった様です。
 フィニッシュゲートをくぐり抜けて無事ゴール!記録は4:58:28(速報値)とついにSUB5入りができました!

フィニッシュゲート目指してラストスパート!

ゴール後

 ゴールするとメダルを首にかけてもらえます。大会によってはただ手渡しされるだけのところもありますが、やはり首にかけてもらえるとゴールした感動がマシマシです!

横浜マラソンのメダルはいつもデザインが良い

 エネゴリバッグと完走タオル、アクエリアスとゆで卵がもらえました。タンパク質を欲しているのでしょうか?完走後のゆで卵は本気で旨いです!
 最後に靴に付けた記録用のタグを外してもらい横浜マラソンが終了。お疲れ山でした!
 そのまま臨港パークで休憩しているランナーもたくさん居ましたが、先ほどの雨で芝も濡れていたので、ここでは休まずパシフィコ横浜に向かいます。
 ランナーエリアから出ると、ハーゲンダッツ(バニラ)ミニカップの無料配布してるとの案内をしていたので、我慢できず疲れた足を引きずって貰いに行きます(笑)。行列ならあきらめようと思いましたが、待たずに頂くことができました。

完走ハーゲンダッツ最高!

 パシフィコ横浜の屋根がある場所まで移動して荷物を回収する前にちょっと休憩します。しゃがんだ途端足が攣りそうになったので足を延ばしたまま柱に寄りかかりハーゲンダッツを頂きます。やはりフルマラソン後のハーゲンダッツは最高です!
 食べ終わったら荷物を回収して家に帰ります。カフェも食事処もこの時間は全部人が並んでいて食べて帰ることができません。

給食・給水について

 まず給水・給食所はゼッケンに付いたグーチョキパーで分かれていて、各自自分のエリアで取る様にガイドブックに書かれています。
 しかしどうやら皆さんほとんど読んでいない(ルールを守っていない)様でした。私は一番手前のグーだったのですが、チョキもパーもグーエリアに取りに来ていました。
 そのせいなのか?それともFブロックスタートでも遅いのか?分かりませんが、最初から最後まで特別給食には一つもありつけませんでした。大会で嘘ついてるんじゃないの?と若干腹立ちながら走ってました。
 大会後、他の方の完走レポートなど読んでいると、シウマイやら色々あったらしい記述が在ったので「本当に存在したのか!?」と驚きを隠せませんでした。中には「ありあけのハーバー」3個とったとか嬉々として語っているレポもあり、悔しくて仕方ありません。
 ちなみにバナナや普通の給食は大量に残っていましたのでエネルギー補給には事欠きませんでした。あとになって、グーチョキパーを無視してすべての給食エリアをチェックすればひょっとしたら残っていたのかも?と気づき、再び悔しい思いになりました。特別給食を楽しみにしている方は要注意です。
 給水はアクエリと水が潤沢に出ていました。最後の赤レンガでコーラが飲めたのだけはうれしかったです。

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