あれ、ワキガとかいう天が我らに与えし試練
くさい。
マスクの中の自分の息が....。
寝不足だと、息がホント臭くなる。すみません、いきなりこんな話。
寝不足だと、ニオイを解消してくれる肝臓の機能が落ちるせいで、口臭や体臭までくさくなるらしい。
どうにか口臭は撒き散らさないようにつとめたが、体臭までとは....。
体臭、そう、体臭である。
私にとって体臭といえば、ワキガなのだ。
ワキガ、あれは、なんなんだろう。ウッとなる絶妙なにおい。
私は、友達にワキガキャッチャーといわれるほど、ワキガの人と非常に縁がある。
中高の同級生、バイト先の社員さんなどなど。いろんなワキガの人と出会ってきた。
その人がいるだけで、空間はすべてその人のニオイで満たされてしまう。
圧倒的影響力。
そして、私が出会ったワキガの人は、もれなくめちゃくちゃ優しい人ばかりだった。
ウッとした表情を出したり、においを避けて遠くに行ったりすることがはばかられるほど優しいのだ。
学生時代、一度、最強クラスのワキガの子にウッという顔をしてしまった。
優しい人はもれなく、人の表情を読む能力も高い。私の顔をみたときの、あの子の悲しそうな顔が一生忘れられない。
まさか、「あなた、くさいよ」なんて誰も言えない。
正直、裏ではめちゃくちゃ言われている。「いい人なんだけど、ワキガがやばすぎる」と。
なんなんだろう。ワキガって。
誰も指摘できないそのニオイ。
本人も気づかないそのニオイ。
優しいワキガの人と出会うたび、天に試されているような思いになる。
誰も言えず、本人も気づかないってことは、
そう、自分だってワキガの可能性があるのだよ。
キリスト教系の中高に通っていたときに習った聖書の話を思い出す。
罪を犯した女の人が、石打の死刑を科される。
そこでイエスはいうのだ。
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」
そして、結局誰も投げられなかった。というお話。
そうだよ、堂々とワキガの人に石を投げられるものだけが投げなさい。
自分のにおいに、そんなにも自信がある人だけが!
何の話だっけ。寝不足だわ。昼寝しよ。