2024年11月副住職だより【お敬いのこころ】
副住職だより 【お敬いのこころ】
先日弘教寺スクールの生徒さんが「弘教寺さん」と呼んでいた事から、報恩講は「ほんこさん」と呼び習わす事を思い出しました。仏教学校時代、初めてほんこさんという言葉を聞いた時、「さん」付けでお敬いの気持ちをあらわした表現があるのか、と感心した記憶があります。
さて、当山弘教寺でも先月十八日に毎年一月に西本願寺での御正忌報恩講に先立ち、『お取り越し報恩講』が勤まりました。報恩講とはお念仏の教えを伝えて下さった親鸞聖人の御恩に報いるご法要です。
阿弥陀如来さまが「必ず救う」と誓われ、『南無阿弥陀仏』という六字のお念仏となって下さり、親鸞聖人は弾圧運動などありながら、お弟子様にお念仏を伝えられたという、計り知れない御苦労があったからこそ、いまこの私に南無阿弥陀仏のお念仏が届いているのです。
正信偈和讃に「大応供に帰命せよ」とありますように、『お敬いを受けるに相応しい阿弥陀如来様にお任せしましょう』というおことばを通じ、仏様にあらためて報恩のお念仏を申したいです。
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