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2023年3月法話会 和讃6首目「仏光照曜最第一」

3月法話会 和讃6首目「仏光照曜最第一」

〇和讃にグッと来たポイント
仏様のおひかりは道が開けるだけでなく、さとりの道があきらかになり、すべてのものをさとらせ仏に入らしめるはたらきがある!

【和讃6首目】
仏光照曜最第一 光炎王仏となづけたり
三塗の黒闇ひらくなり 大応供を帰命せよ


【現代語訳】
〇仏光照曜最第一 とは
阿弥陀仏の光明が照らし輝くさまは、十方世界にひろくゆきわたり、諸仏の光明に勝るひかりです。

〇光炎王仏となづけたり とは
諸仏や太陽など、あらゆる光明の中で阿弥陀仏のひかりは最もすぐれているものであるため、炎王光とも呼ばれています。

〇三塗の黒闇ひらくなり とは
それは諸仏の光明の照らさない三悪道(三塗…地獄/餓鬼/畜生の三つの道のこと)まで至り届いて闇を破り、極重の悪人を救います。

〇大応供を帰命せよ とは
まさに一切衆生の供養を受けるにふさわしい資格を具えておられる阿弥陀仏をたよりとせずにはいられません。 

という意味です。


【まとめると】
阿弥陀如来の光明のかがやきのすぐれていることは、とても諸仏の光明の及ばないところにあります。ですから光炎王仏と申し上げます。このようなすばらしい徳のある、大応供とも讃えられる阿弥陀如来に帰命しなさい。という意味です。


【お月さまバランスゲーム】
弘教寺スクールの生徒は小学生から高校生までいるのですが、子どもたちは私にあらたな選択肢を示してくれています。以前生徒たちとボードゲームが行いました。台の上に積み木を載せていくというゲームなのですが、購入した時ピースが1つだけ大きく、すべての積み木を載せることはできませんでした。なので中学生にも今まで積み木をのせられたことはないし、今後も無理だと思うと話していました。確かに、インターネットでのせ方を検索して真似しても1つ大きすぎるピースがあるので上手くのせることはできません。しかし中学生は何度も可能性をチャレンジして、結果乗せることが出来ていました。決して成功しないと思っていた現象をこの目で見た時に、自分が思っていた事が全てであると思い込んでいたことだな、浅はかな事であったと自らを振り返る瞬間となりました。

この私が考えることを超えた、智慧のまなざしで究極のおさとりのことをお考えなのが仏様です。この私に生きる意味の尊さを伝えはたらきかけて下さっています。



【まとめ】
今回は炎王光でした。諸仏や太陽の光など、あらゆる光明の中において、阿弥陀様のひかりは最もすぐれているものであり、そしてその光はこのわたくしの煩悩を滅するはたらきをあらわし、この上ないものであるとお経には説かれました。この私は阿弥陀仏の光によって生かされて生きています。

ひかりによって暗い闇に囲まれている私たちの心の中が照らされ私の姿が映し出されたときに、閉ざされ、塞がれた心が開かれていくということです。

光が届いているということは、自分の正しい、正しくないと思っていたことからはなれさせ自らに選択の基準はなく、ただ仏様の仰せのままであるとうけとめさせていただくということです。私は、身にあまる幸せをいただいていることを感謝せずにはいられません。

最後に大応供は、阿弥陀様は供養に応ずる徳のあるお方という意味です。そんな阿弥陀様への供養とは仏徳讃嘆です。

仏恩報謝のお念仏を申し上げましょう。

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