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Momose MJB1-STD/NJ 5st Relicについて

みなさま、こんにちは。今回は特注で製作してもらった国産ブランド「Momose」のベースを紹介します。

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長野県松本市にある飛鳥工場にてシニアマスタービルダー「百瀬恭夫」の名を冠したブランド、モモセ。伝統的な設計を重視しながらもプレイアビリティにもこだわりぬいて製作された楽器は老若男女問わず高い人気を誇ります。
複数のラインナップがありますが、5弦ベースは機能性重視の現代的な仕様となる「MJ」のみですが無理を言って「MJB」で5弦モデルを製作してもらいました。

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オーダーするにあたってサウンド、ルックスだけでなくプレイアビリティにもこだわってオーダーしました。
まずはヴィンテージ・ライクなヘッド・シェイプには4対1のレイアウトが必要とのことからMJの5連ではなくMJBならではの4対1にしました。サウンドに影響はないですが、ヘッドのロゴはデカールにしました。

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フレット数はトラディショナルなスタイルを意識した20フレット仕様です。スラップ時にも重心が低めのサウンドになっています。

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指板はマダガスカル・ローズウッドで21フレットです。MJBなのでウッドバインディングは無しです。指板サイドのポジションマークは蓄光素材にしましたので、暗転したステージでも高い視認性を誇ります。

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ブリッジにはスタンダードな仕様であれば「GOTOH 404BO-5」が搭載されますが、弦間ピッチが18mmになります。4弦ベースと持ち替えたときの違和感を最小限にしたかったので19mmピッチにこだわりました。同じゴトー製ですが「S510B-5」です。

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ピックアップはMomoseオリジナルのVJ-5が5弦用としてありますが、ヴィンテージ・スタイルを意識したモデルには合いません。ブリッジの弦間ピッチ19mmに合わせて特別に「Groove 60 JB」の5弦バージョン、19mmピッチ仕様を作ってもらいました。

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コントロールは伝統的なJBに倣って2ボリューム、1トーンです。ただ、トーン・ポットを引っ張り上げることで2つのピックアップを直列接続して「疑似プレベ」のサウンドが出せるターボスイッチは搭載しました。

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塗装はオールラッカーです。塗膜が薄くなる分、弦の振動をボディに伝えやすくなるので鳴りが良いです。使用感のあるレリック仕上げを施しているので、塗装表面の細かなクラックも入れられています。

音の印象としては重心が低く、ファットな印象がありますがレンジ感が広く感じられるのでレスポンスが早く感じられます。多くの人のイメージする「ヴィンテージ感」を見事にアウトプットしてくれる5弦ベースになっています。19mmピッチならではの右手のプレイアビリティも良好です。スラップ時の2弦のプルも違和感なくできます。


今回は「OK bass」さんに協力いただいて動画も撮影しました。サウンドチェックしてみてください。

マイナーチェンジにとどまらない、フルモデルチェンジに等しいくらいのオーダー品でいろいろなこだわりポイント盛りだくさんです。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございます。次回もお付き合いいただければ幸いです。


八坂
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