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Fender Custom Shopを選ぶ②

前回はこちらですね

前回、Fender Custom Shopのベースを選ぶにあたって、モデル名の見方、ジャズベースの年式ごとの仕様の違い、指板の張り方の違い、この辺りをご説明しましたね。
では、コントロールにも軽く触れておきましょうか。

ジャズベースのコントロール

仕様としては、1960年式がスタックノブ、1962年式、1964年式が3ノブとなっています。

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スタックノブのコントロールは、シルバーのノブ、Aがフロントピックアップのヴォリューム、がリアピックアップのヴォリュームになっており、黒の輪っかみたいな形のノブ、がフロントピックアップのトーンカット、がリアピックアップのトーンカットになっています。

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3ノブの場合は、がフロントピックアップのヴォリューム、がリアピックアップのヴォリューム、がトーンカットになっています。

機能性の違いは、スタックノブの方はピックアップ毎にトーンのカット具合が設定出来るという点ですね。
凄い細かい鳴り方まで拘れるスタックノブに対して、「マスターのトーンがあればよくない????」という発想で3ノブになったのでしょうね。
実際のところはどうなのか分かりませんが。

厳密にいうと、弦を振動させてアンプのスピーカーから出てくるまでの音の信号に対する抵抗が変わるので、化学的に言えば音は変わります。
個人的には、スタックノブの方が高音のキレがあるような・・・あまり変わらないような・・・そんなにハッキリと「違う!!!」と言うような差には感じておりません。

もし弾き比べる機会があったら、気にしてみてもいいかもしれませんね?

フィニッシュの話

モデル名の最後の部分、主に「なんちゃら Relic」みたいな表記になっている部分ですね。
Fender Custom ShopのTime Machineシリーズでは、レリック加工、ヴィンテージ楽器の様な貫禄を表現するために、あえてキズなどを作る仕上げを施しているものがあります。
モデル名の「なんちゃら Relic」は、どれくらいキズをつけたりしたかの大よその指標になっています。
大体以下の種類があります。下に行くほど、激しいダメージ感ある加工になります。

New Old Stock・・・傷なし。ピカピカツヤツヤ!

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Closet Classic・・・塗装にクラックが入っていて、ツヤの無い仕上げ。パーツが少しくすんでいたります。でもダメージ感は控えめ。(画像は艶ありの「Deluxe Closet Classic」です。)

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Journeyman Relic・・・打痕があったりする。ただ、「長年大事に弾かれてきた個体」、「たまにしか弾かれなかった個体」といった設定の為、それほど激しいダメージ感はない。

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Relic・・・打痕などに加え、塗装を剥がしてある部分がある。

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Heavy Relic・・・めちゃくちゃ剥がれています。

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基本的には見た目の違いになるので、本体の画像とか見て頂ければ充分です。また、正直違いに関しては曖昧な部分があるので、いうほどあてにならない部分もあるかと思うので、見た目が格好いいかどうかを見て判断してください!

ちなみに、Heavy Relicより激しい加工をした、Super Heavy Relicや、ツヤのある仕上げでクラックも入っているDeluxe Closet Classicなんてフィニッシュもあります。

ちなみに、全体の雰囲気はみて確かめていただければいいんですが、ネック裏は注意点になります。
塗装が乗っているツヤツヤのネック裏か、塗装が乗っていないサラサラのネック裏か、モロに演奏性に差が出る部分ですので、吟味するべき点かと思います。

基本的にはNew Old StockとJourneyman Relicはツヤツヤ、それより激しいものはサラサラになっています。

尚、「ボディ周りはJourneyman Relic、ハードウェアはCloset Classic!」とか、「Journeyman Relicだけどネック裏はサラサラ仕様!」とかごちゃ混ぜスペックのものも平気で存在しているので、気になるベースの気になる点は、置いてあるお店に問い合わせるのが一番ですね。

フィニッシュで音は変わるのか

変わる・・・・気がします・・・・。

塗装って要するに、弦の振動が伝わっている木材を包み込んでいる訳ですから。
特に低音の太さ、広がり感が変わります。と、感じています。
木材が違う時ほどの差は感じていませんが、コントールが違う時よりも大きな差があるようには感じています。

そんな訳で、ジャズベースの仕様違いはこんなところです。
紹介した以外にも、1964年式のスペックで、ネックのバインディングがあったりブロックポジションがあったりする1966年式や、ベース生誕10周年の1961年式など色々あります。

わかりやすい部分を煮詰めた記事になっておりますので、結構な頻度で例外も発生すると思いますが、許して欲しいです!

次回はプレベ!

工藤

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