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積み上げたものの重さ
生きるためにやってる仕事の方で起こったできごと。
詳しくはかけないからかいつまんで書くと、新卒からずっとやってきた職種と全く別の仕事を今後はやってくれ、と会社から要請があった。
悩みに悩んで、僕が出した答えはNo、だった。
新卒の頃、僕は軽い気持ちで今の仕事をやり始めた。本当は音楽だけをずっとやりたくて、でも生きるためには別の仕事もしないといけなかった。
「仕方が無く」始めた今の仕事も、長い年月やり続けると愛着が沸く。
僕にとって生きるために仕方なくやっていた仕事でも、周囲の人たちはその道の専門家としての僕を期待する。そんな期待に答えているうちに、今の生き方が気に入ってしまったように思える。
良くも悪くも、音楽もその仕事も、僕を構成する要素の一つ。
今更簡単に捨てられる訳が無かったんだ。悩んだことすら馬鹿らしく思える。石の上にも三年という言葉がある。三年どころじゃない。その何倍も積み上げてきた。その重さはきっと、僕にしか分からない。
長く生きていると、捨てられないものが増えていくみたいだ。