要約 アリストテレス『ニコマコス倫理学』
〇目的手段連関の極地は幸福であり、それは善でもある。
〇善とは徳=アレテーに即して活動するエネルゲイア=現実態のことである。
〇徳は知的徳と倫理的徳(→エートス)に分かれ、両者の共同が行為を生む。
〇知的徳はさらにソフィアとフロネーシスに区分される。
〇個別具体的な状況において、エートスとフロネーシスの共同によって「善なる行為」が生まれる。
〇エートスが共同体に依存的である以上、善は友愛=フィリアに局限される。
〇ただしソフィアにおける「観想=テオリア」が第一の幸福だとされる