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俺の神社巡り_14(奈良)大神神社、檜原神社


大神神社(おおみわじんじゃ)

延喜式神名帳では大神大物主(おおみわのおおものぬし)神社とされ、大神神社と比定される。大和国一宮、二十二社(中七社)、名神大社。

↑ 参拝者駐車場から大鳥居を臨む

大国主(おおくにぬし)神が国譲りの時に、自分の和魂(にぎみたま)を八咫鏡に取り付けて、倭ノ大物主櫛甕玉命(ヤマトオオモノヌシクシミカタマノミコト)と名を称えて、 大御和(オオミワ)の神奈備(神が宿る・鎮座する場所/領域であり、ここでは三輪山のこと)に鎮座した。

↑ 駐車場から三輪山を臨む

出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかんよごと)によると、三輪神社の創始とされる。当社から全国各地に大神神社・神神社(三輪神社、美和神社)が分祀されており、その分布は、播磨、美作、備前・備中・周防に多い(wikipediaより)。 参拝者駐車場は拝殿の500メートルほど西にある。

↑ 第二鳥居と社号標

残暑厳しい空のもと、他の参拝客と一緒に参道を歩く。第二鳥居と社号標を過ぎると一瞬で雰囲気が変わる。

日差しと騒音が参道の樹木で遮られ、静寂で厳粛な雰囲気となる。長い参道には、御炊社、祓戸神社、夫婦社があり、それぞれお詣りする。

階段を上ると注連柱(二つの柱に注連縄をかけた構造物、神域を区分けしている)がある。ここの注連柱は大神神社特有のもの。一般的な注連柱は柱部分が石造りのものであるが、大神神社のそれは木造となっている。 注連柱をくぐると、より強い神域に入る。

写真では何度も見たことがある拝殿前へ。 お詣りの前に自祓串で、ルールに従い、自らをお祓いする。自祓串は宮崎の式内社、都農神社でも設置されていた。

↑ 自祓串
掲示されている使い方どおりに

穢れが多いかもしれない自らを祓える機会があるのはいいことだ。三輪山そのものをご神体とするため、本殿は無い。しっかり三輪山に2拝2拍手1礼にて拝む。

授与所では大神神社のほかに狭井神社の御朱印も授かることができるが、お詣りしていないため、次の機会に。

檜原神社(ひばらじんじゃ)

大神神社の摂社、式内社 巻向坐若御魂(まきむくにいますわかみたまの)神社の論社の一つとされている。

↑ 大神神社式の注連柱
↑ 社号標

また当社は初代元伊勢とされており、初めて皇祖神(天照大神)を皇宮の外で祀ったのがこの地といわれる(10代崇神天皇の御世)。

本殿だけでなく、拝殿もなく、三ツ鳥居を通して直接三輪山を拝む。境内には豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)のお社がある。

↑ 豊鍬入姫命(とよすきのいりひめみこと)のお社


崇神天皇の世において、国内情勢が不安定となったときに、アマテラス神と倭大国魂神(のちの大和神社の主祭神 次号参照)の両柱が同じ場所に祀られているということで、神威を恐れ、わかれて祀られることとなった。これが天神(天津神)と地祇(「ちぎ」と読む、国津神)をわけて考えることとなったという。

↑ 境内には拝殿も本殿も無い

当社はアマテラス神が天皇の大殿内からはじめて外に祀られた場所(伊勢の神宮の前)となる。これを任されたのが、豊鍬入姫命であった。ちなみに、この姫は、崇神天皇の娘で、邪馬台国の卑弥呼の後世代、台与(トヨ)に比定する説もある。

御朱印

大神神社

檜原神社

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