カイザーをキープするのか問題
アンリミAFで「カイザーインサイト(以下カイザー)はキープしなくてもいいんじゃないか」という話がちょいちょい出てきます。
この話の大きな要点のひとつは「1カイザーが強いかどうか」だと考えています。
1ターン目にカイザーを見送った場合、次に打つチャンスは4ターン目以降だと言われています(脱線するので理由は割愛)
1ターン目に絶対打たないなら、4ターン目になってようやく打つかもしれないカードをキープ(特に単キープ)する理由は少ないはずです。
カイザーをセットキープする場合は、初動を全て吐いた後にカイザーで手札を改める意図が読めますが(私の周りでは)「セットキープだけする」という人はほとんどいませんでした。
つまり、カイザーインサイトをキープする基準の大部分は「1カイザーを強いと思っているか」だと言えます。
1カイザーする気がない人はカイザーを持たず、逆に1カイザーへの欲求が強い人は持つでしょう。今回はこの1カイザーという行動の特徴を深堀りしていきます。
個人的な考えは有料部分にしてありますが、この記事によって発生した利益は全て”筆者が主催するアンリミテッド大会の賞品”に使わせていただきます。チラシの裏同然の内容ですが、いかがでしょうか。
(ちなみに1件も売れなかったとしても、今までの大会で出してきた賞品は出し続けるつもりです)
1カイザーの長所
1カイザーによって得られる恩恵を解説します。
1.初動札を探せる
初動札(アーティファクトの同調や終末の番人・スピネ等)が引けなかった場合、1カイザーでさらにドローすることで2ターン目にそれらの初動札が使える確率を上げることができます。
極端な手札事故が起こりにくくなるというのは明確なメリットと言えます。
加えて、初動札をキープしてカイザーを打った場合、さらに初動札を引くことが期待できます。
終末の番人・スピネを選択してカイザーを使ったらメカニカルドッグを引いた……と選択肢が広がっていくことも多いです。
2.デッキ圧縮が捗る
1カイザーは先攻なら3枚、後攻なら4枚ドローすることができます。このドロー量は1コストにしてはやたら多いです。
ここでデッキ枚数に注目すると、先攻1カイザー直後は33枚、後攻1カイザー後は31枚まで減ります。この高い圧縮効率がゲームに後々大きな影響を与えてくることがあったりします。
デッキ圧縮には、山札の中に残っているカードをある程度特定して、触りやすくなるメリットがあります。パワーカードの代表である機構の解放を引きやすくなったり、機構の解放やギガスファクトリーでカードを回していく際、山札に残っている重要なカード(生命の量産、アーティファクトスキャン、アーティファクトインパルス等)に触りやすくなるのが分かりやすい効果です。
1カイザーの短所
1カイザーによって発生する損失について解説します。
1.単純にテンポロス
1ターン目にカイザーを使えば、当然そのターン中は他のカードを使えなくなります。このテンポロスはデメリットと言えます。
例えば、1ターン目に終末の番人・スピネを使い、2ターン目にアーティファクトの同調からアナライズアーティファクトを出し、3ターン目に無情の侵食で一気に展開して攻めるなどの動きがやや弱くなります。
ホズミエルフ等、1ターン目からフォロワーを展開しないと負けるような対面に対しては、1カイザーは致命的な行動になります。
要するに、このデメリットの重さは可変です。対面によって気にならないこともあるし、痒くなることもあります。
2.カイザーが1枚減る
1ターン目にカイザーを使えば、残りのカイザーが2枚になって引きにくくなるという話です。中盤以降のカイザーを高く評価している人は気になる点になると思います。
ディスアドバンテージを負うとはいえ、手札を多くしてから迎えた中盤で使った方が単純なドロー枚数は増えるので、そちらを高く評価している人は1カイザーを打ちにくくなるでしょう。
3.カードが消える
当たり前ですが、消滅させたカードは戻ってきません。
運が悪いと初動札に生命の量産やアーティファクトスキャンが複数枚重なって苦しい選択を迫られることになります。
またピン積みの多いデッキの場合、デッキの中に1枚しかないカードを泣く泣く蹴り飛ばすことになりがちです。
結果論といえば結果論ですし、そういうカードが重なってしまうと肝心の序中盤がそもそも弱くなりがちなので、デメリットというよりはそういう状況を打開してくれる1カイザーのメリットに付きまとう犠牲という感じでしょうか。
ここまでのまとめ
1カイザーのポイントは
1.初動札を探せる
2.デッキ圧縮が捗る
3.テンポロスが発生する
4.カイザーが1枚減る
5.カードが消える
まだ色々要素が残っている可能性はありますが、とりあえずはこの5つのポイントを踏まえた上で、カイザーをキープするかどうか判断してみてはいかがでしょうか。
自分の考え
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