2022年夏の総括
コロナ第7波で感染者が急拡大した2022年夏も終わり、剱岳は秋を迎えた。この夏は行動制限もなくなり、3年ぶりに多くの方々が夏山を満喫できると期待していたはずだ。ところがその楽しみな時期に合わせたようなタイミングでコロナ感染者数が過去最大となり、悩ましい夏を過ごすことになってしまった。
雨が続いた
梅雨明け宣言が早く、今夏は快晴続きを期待してみたが山では低温傾向で、雨具を着る日々が続いた。特にお盆を過ぎてからは酷かった。登れるタイミングを模索して、スケジュールを再調整してなんとか登ってきたが、急に南風が入ってきて湿った空気が入る日が多かった。
風雨でも体力、技術に応じて、登れる人と登れない人がいて、ガイドの立場からは危険と感じたら登らせるわけにはいかない。登る、登らないの前に怪我無く帰宅してもらうのが前提だから。
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