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朗報!完全自動運転よりも嬉しい運転アシスト機能は「モビルスーツ(MOBIL SUIT)」を連想。マツダが発表。

ハイレベルの自動運転技術が世界中で競われている昨今ですが、本当に完全自動運転車の運用は現実的なのかという声が聞こえてきます。自動車を運転する若者が減った等のニュースを聞く昨今ですが、それは一面的な見方であって地方を含めて運転が好きな日本人、運転をしたい日本人は物凄く多いと思います。自動運転というのはその運転好きの多数の日本人から「自立」を奪ってしまう可能性も秘めています。運転好き&車好きの私個人としては自動運転よりも運転アシスト機能のほうが嬉しいなという気持ちを抱いているところでした。

そんな折、マツダから興味深い発表がありました。「CO-PILOT1.0」という新コンセプトの運転支援システムです。

詳細は記事をご覧になって頂ければと思いますが、この機能を簡単に言うとドライバーの状態を把握して居眠り運転や急な体調不良を察知して交通事故を防ぐという機能です。なんと居眠りしているなと探知したら運転速度を落として路肩に止めてくれるようです。「CO-PILOT」という名前からくるイメージもあるかもしれませんがガンダムを連想させます。ガンダムは「モビルスーツ」であり英語で書くと「Mobile Suit」です。車とドライバーが「CO-PILOT」のおかげでより一体化する事で人間にとって車はまさしくMobile Suitとなります。運転が好きな世代が知っているガンダム的な移動装置が登場した事で、マツダが述べる「走る歓びを高める」というフレーズがドライバーたちの心を良い意味で煽ります。

なによりも嬉しいのは高齢者の運転についても思いが込められている点です。マツダの担当者はこう述べられています。

CO-PILOT導入の狙いについては「高齢者の方が運転をやめると介護が必要となるリスクが2倍になるという調査データもあり、運転が心と身体の健康維持につながるとも言える。さらに過疎化による移動手段の不足も課題であり、これらの社会課題に対し貢献していきたい」と語った。

高齢者にとって運転は「広い世界」との繋がりでもあります。車で移動できる場所には高齢者が好きな趣味の場所、例えばホームセンター等が多いです。運転をしなくなる=即座に趣味との接点も失う、という状況に直面をしておりそれは高齢者が要介護者に進んでしまうリスクを多く含んでいます。しかし「高齢者の運転」というと免許返上問題や悲しい交通事故のニュースによってとにかく批判的な扱いを受けてしまいます。しかし地方も含めて高齢者が運転をしなければいけない環境はかなり多く、それに代替できる交通インフラが全国津々浦々まで網羅されているわけではありませんし、むしろ鉄道や路線バスは合理化や縮小が進んでしまっている現状です。また趣味以外でも自営業や農業のケアをする交通インラフなどはほぼ整備されていません。

このような背景から「現実的」には高齢者が運転せざるを得ない状況も多々あり、重要なのは自動運転以上に「CO-PILOT」のような運転アシスト機能がすぐに搭載される事だと思います。高齢者は私達の親世代です。親がいつまでも元気で健康で自分達のやりたい事で人生を充実させてほしいと願うのは多くの人々も同じだと思います。

「高齢者の安全運転」の課題解決は、高齢者世代、そしてそれを支える子供や孫世代にとってWin-Winですし、地域活性化の底力にもなると思っています。私はこの市場と関連する市場は必ず大きくなると感じますし、運転のリスク軽減によって運転免許取得要件の緩和にも繋がりドライバー数が増える、車両保有台数が増える可能性もあると思っています。

日本にとっては自動車は「国家」であり、世界で日本が堂々とトップシェアを持つ産業の1つは自動車です。従来のハードだけではなく、日本のソフトパワー、ここにあり!を感じさせてくれるニュースでした。

最後までご覧いただきありがとうございました。





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