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"界 雲仙"の楽しみ方|風景・食事編
4月の星野旅の続きです。
翌日、”界別府”を出発して雲仙へ向かいました。
目的地は”界 雲仙”!4時間弱のひたすらドライブ旅、運転は夫。
高速道路の道中はあまり覚えていませんが(寝てたのかしら?)、高速を降りてから山越えをしたのは覚えています(笑)
そして目的地の雲仙温泉に辿り着きました。
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ロビーの大きな窓からは池が見えます。この写真には写っていませんが、その先には雲仙地獄。別府では時間がなくて地獄めぐりをしなかったので、雲仙地獄も散策したい!
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客室付き露天風呂
駐車場で出迎えてくれたスタッフさんに案内されてさっそくお部屋へ。
「客室付き露天風呂」、これを楽しみにしてたんです。「露天風呂付き客室」じゃなく「 ” 客室付き ” 露天風呂」!!
ドアを開けると、さっそく波佐見焼の絵皿。千鳥に波かな?かわいい。
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その先にステンドグラスの間仕切りが。
この雰囲気が可愛くて、ここですでにテンションが上がってます♡
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部屋の入り口からそんなに距離はありませんが、メインスペースにだんだん近づいていく・・・この高揚感が伝わるでしょうか。
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ジャーン!露天風呂に付いている客室!窓の先には露天風呂!
部屋の半分以上が、露天風呂と湯上がりに寛げるスペースです。部屋全体は決して広くはないけど、このこじんまりした感じが落ち着きます。
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天井には長崎のビードロ。かわいい♡すべてがかわいい♡
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そして和紙のライト。ここだけ見ると、室内にある他の工芸品に比べてグッと和の雰囲気が高まりますが、うまい具合に調和しています。
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界の客室は、それぞれの地域の伝統工芸を取り入れた「ご当地部屋」ですが ”界 雲仙”は「和華蘭(わからん)の間」。交易を通じて日本(和)、中国(華)、オランダ(蘭)の文化が融合した長崎の文化を和華蘭(わからん)文化と呼ぶそうです。
そして界に泊まるときのお楽しみのひとつ、ルームキーにはステンドグラスと活版。この、ちょっと歪んだ手作り感に温かみを感じますね。
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メインの露天風呂はオープンな感じです。明るい時間の湯浴みは遠慮しましたが(笑)、いい具合に湯船の縁に腰掛けられて、いつでも気軽に足湯ができるんです!
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雲仙でも「本格焼酎ディスカバリー」を申し込んでいたので、ご当地焼酎カクテルをいただいて、足湯しながらしばし休憩。雲仙地獄を目の前に「極楽極楽〜」と言いたくなります。
素敵な空間を通り素敵な夕食会場へ
足湯でゆっくり寛いだあとは夕食です。
活版印刷に使われる道具の展示やトラベルライブラリーを通り、食事会場へ向かいます。活版印刷の展示、かっこいい。
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トラベルライブラリーは通路でもあるのですが、大きな窓から池が見える外向きに椅子が置いてあって開放感がありました。
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食事の前に、せっかくなので夫はご当地ビールを。肖像画は、島原半島にセミナリオ(聖職者養成学校)を作ったヴァリニャーノ神父。こんなところにも歴史の勉強ネタがあって楽しい🎵
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料理には、雲仙名物「湯せんぺい」というお菓子も使われていました。「湯せんぺい」は、雲仙市内に湧き出る温泉水を生地に練りこんでいるそうです。サクッと軽いお菓子で、甘すぎず美味しい。その下には豚の角煮リエットが隠れています。
食べる前にちいさな木槌で割ります。ちょっとしたエンターテイメント。
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長崎の卓袱(しっぽく)料理が円卓に並ぶようなイメージの盛り付け。ご当地ならではの演出も嬉しいですね。
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最後に、これも長崎特産の枇杷を使ったデザート。程よい甘さで美味しかったです。お腹いっぱいと言いつつも、もちろん完食。
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こちらの食事会場はパーテーションに波佐見焼などが使われています。我が家でも波佐見焼の器を愛用しているので、食事後にパーテーションを鑑賞するのも楽しかったです。
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部屋に戻り、しばらくしたら「本格焼酎ディスカバリー」のプログラムで部屋へ出向いてくださったスタッフさんから壱岐焼酎について学び、砂糖菓子と焼酎を味わってほろ酔い。
そして、ゆっくりと露天風呂に浸かって… おやすみなさいzzz
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朝食と波佐見焼鑑賞
翌朝は雲仙地獄を軽く散歩してから、朝食会場へ。
朝陽があたるトラベルライブラリーもいい感じ。
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さあ、朝食です!どれからいただこうか迷いますね〜。右下の、長崎らしい蓋物には豚の角煮がはいっています。
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「具雑煮」という島原地方のお雑煮をメインにした朝食。
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島原市のサイトによると、島原地方の雑煮は山の幸、海の幸をいっぱい盛り込んだ具だくさんのもので、一説には「島原の乱」一揆軍の総大将、天草四郎時貞が考案したとも言われているそうです。卓袱料理と並んで、農林水産省の「農山漁村の鄕土料理百選」に選定されているとのこと。
地域によって味付けや具材が異なるお雑煮。いろんな地域のものを食べてみたいけど、お正月以外になかなか食べる機会はないので、ちょっと得した気分です。
朝食の後は、またまたパーテーション鑑賞。スタッフさんにパーテーションについて尋ねたら「いろんなパーテーションがあるので、ぐるっと見て回っていいですよ〜」と言ってくださったので、お言葉に甘えて見てきました。
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美術館のようでもあり、博物館のようでもあり。いつか波佐見焼の窯にも行ってみたいなあ。
その後は「ご当地楽」の活版印刷を体験し、周辺をまた少し散歩してから部屋へ戻って、チェックアウトの時間までのんびり足湯を楽しみました。
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体験・雲仙地獄編へ続く♨︎