鯛

カミーユ・アンロ 蛇を踏む  東京オペラシティ 10/16〜12/15

まったく聞いたことない人だったけど、おもしろそうなインスタレーションだったので行ってみることに。オペラシティ好きだし。

紹介文によるとカミーユ・アンロは今海外で注目の現代美術家らしい。

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作品は終始、他作家の哲学的な文章からインスピレーションを受けたもののよう。


最初は「革命家でありながら、花を愛することは可能か」
、、という大層な題名。

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左が「フランス革命史」で右が「心理学と宗教」。。こんな感じ。


この生け花が本当にこの言葉を表しているかは甚だ疑問だが、言われてみればそんな気分になるから不思議だ。
無数の文字の組み合わせと無数の植物の組み合わせを作家が取り持っている印象。

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実際に日本の華道家と共同で作ったらしく、かなり斬新なお花が高いクオリティで展示されているように思える。




後半は哲学者ライプニッツの4つの原理を元にしたインスタレーションと書いている。
ライプニッツと言えば微分積分くらいしかわからない。

4つとは「最善律:はじまり」「連続律:ひろがり」「充分理由律:限界へ」「不可識別者同一の原理:消滅へ」とライプニッツに詳しい人以外はワケわからんと思う。
言いたいことは生命の始まりから終焉のことなのか?
展示物を見るとそう見えなくもない。

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これはヤバイ。久しぶりに大変な美術展だと思った。

最後の映像作品を見ると地球や生命の歴史を感じさせるものだったので、前室のライプニッツも関連しているのかもしれない。
映像作品はくせになるラップ口調と音で最後まで見てしまった。



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わかりやすい芸術もいいけれど、奥に何かありそうな芸術もいい。
わかりそうで、わからないような、わかったようで、まったくわかってない!
自信満々に何かを提示していて無下にできない。壮大なハッタリをかまされてるんじゃないか、とか思ってしまったり。
自分にわからない、ということを考えさせられる。
事実と虚構を行ったり来たりするような美術展だった。

花が好きな人、刺激的なものが好きな人、日常に飽き飽きしている人にはおすすめかも。



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コレクション展の李禹煥の作品展も半券で見られるのでとてもお得。
200円でコレクション展だけ見られるのもオペラシティのいいところ。
ぜひどうぞ。

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