宮永愛子展 「くぼみに眠る海」 ミヅマアートギャラリー 7/6〜8/6
ずっと使われていない石膏型。
その隙間に石膏を流せば、現在にその姿を現す。
本展はそこにガラスを流し込み形作ったものを展示していると思われる。
空間だけがあった場所に何かが生まれる。
過去と現在を結ぶ場所がガラスの作品というわけだ。
また、この作家がよく使用しているナフタリンは防虫剤にも使われていて、時間と共に形を変える。
ガラスの表面に付着しているナフタリンはまさに現在進行形の時間を示しているのだろう。
どこにでもそんな空間は潜んでいる。すぐ隣にも。
過去と現在の区別がよくわからなくなった。
涼しげな作品なので近くに寄った際にはぜひ。