棚田康司展「入って跳ぶ」 1/17〜2/17 ミヅマアートギャラリー
ギャラリーを巡っていると、美術館ではいっさい見たことのない、そのギャラリーでしか見ない作家がよくいる。棚田康司もその一人だ。
木で作られた人物の彫刻の顔はどれも良く似ていて普遍性を感じる。
特に驚いたのは題名にもあるように「入って跳ぶ」という行為。
ただの鑑賞者であるはずの僕が強制的に作品に参加させられるという感覚になった。
縄の内、外によって感じ方がだいぶ変わる。
境界線の意味を考えさせられる。作者はすべてを受け入れようという気持ちを作品に込めているのかもしれない。
作者の意図とは違うかもしれないが、境界という考え方が存在している限り、争いはなくならないとも感じた。
ただ突っ立っているだけで、作品の一部になる感覚は初めてだったので、ぜひ味わってほしい。