木村拓哉さんのおじさん構文で若者の二度手間を嫌がる感覚に目からウロコポロリ
木村拓哉さんを4回見たことがあります。
◉街中で2回。
初めて見たのは1990年代後半で、友だちがバイトしていたBARで。本当に存在するんだと、奮えました。
街で見た2回目は、たしか2000年代。ぼくが道に立っていたら200メートルくらい先からこちらに向かってくる自転車がやたらとオーラを放っていて、横を通り抜けた時に、ナス型の濃いサングラスをかけているにも関わらず、木村拓哉さんであることはすぐわかりました。今まで生きてきて、自転車に乗っている人で一番かっこいいのは、いまだにあの時の木村拓哉さんだと思います。
◉映画の撮影現場を見学させてもらった時に1回。
3年くらい前だったかな。
七三分けでもカッコよかったな〜
◉そして、雑誌の表紙の撮影として仕事で1回。
2002年当時、ぼくは『広告批評』という雑誌のアートディレクターをしていまして、「広告SMAP」という特集号がありました。
撮影時間は、『SMAP×SMAP』の収録の合間の10分くらいしかないと言われて、撮影現場の世田谷区砧のTMC( 東京メディアシティ )の広い控え室で待ちました。
ぼくは、大緊張していたんです。
撮影時間が10分と短い( いや、短すぎです…)ということ、カメラマンがスーパー大御所の篠山紀信さんであること、編集長が伝説の編集者の島森路子さんであること、そして、撮影モデルがウルトラスーパースターのSMAPだったのですから。
SMAPのメンバーが入ってくる前に、椅子を並べて篠山紀信さんが5人の座るポジションと立つポジションを、その辺にいた5人であっという間にシミュレーション。
しばらくしたら、SMAPの5人がその部屋に入ってきました。
ぼくは、てっきり篠山さんが誰がどの位置か決めてくれていると思っていたら、あの有名な飯島マネージャー、島森編集長、篠山紀信さんの3人から、「秋山さん、早く5人の位置を決めてください」と。
かなり焦りました。あなたが前で、あなたは後ろでとかって、言いにくいなぁ…と思いつつも、平然を装って、5人のポジションを決めました。
結果、あがった写真を見たら、当時のSMAPのそれぞれの存在感をこの位置関係で表現できたんじゃないかと思いました。篠山さんの写真は、美術の教科書に出てきそうなくらいとっても素晴らしい構図でした。
SMAPの数ある写真の中でもかなり良い写真なんじゃないかと、ぼくは思っています。
4〜5年前に篠山さんと会った時にこの撮影の話になったのですが、篠山さんが、「SMAPの5人を一緒に撮ったのはあの時だけじゃないかなぁ」と言っていたので、そういう意味でも貴重な写真ですね。
この撮影の時は、5人ともオーラがすごかったのですが、ぼくは、木村拓哉さんばかりを無意識に見ていました。
その撮影から17年経った昨年の秋、『グランメゾン東京』を観て、今でもキラキラと輝いている木村拓哉さんに凄みと、何かを変えてやるぞという意気込みを感じました。
『グランメゾン東京』を放映している期間に、このドラマの料理監修をしていた『カンテサンス』の岸田周三シェフと食事する機会があって、なんであのドラマの監修を引き受けたのか聞いたところ、「ドラマを観た若い人に料理人という職業に憧れを持ってほしくて、料理人になりたいという人を増やしたいからです」と語ってくれました。
ぼくが、「かつて木村拓哉さん主演の『ビューティフルライフ』で、美容師になった人が増えたようにですか?」と聞いたら、まさにその通りですと。
ぼくが木村拓哉さんに感じた意気込みは、若い人に対して料理人への憧れを牽引したいという思いもあったのかもしれません。
木村拓哉さんは、ずーっと若者たちの憧れの象徴であって、ずーっとカッコイイ存在なんですよ。ベスト・ジーニストじゃあないけど、ベスト・カッコイイヒトの殿堂入りですよ。
と、なんで木村拓哉さんがカッコイイということを書いてきたかというと、数日前に見たYahoo!ニュースでショックを受けたからなんです。
そのタイトルが、
木村拓哉インスタがおじさんっぽい?「絵文字の使い方」にジェネレーションギャップか
でした。
「おじさん」という言葉が一番似合わないし、似合っちゃいけないんです、木村拓哉様は。
記事には、そのインスタ投稿の内容の説明として、「木村さんがアップしたのは自身が塗り絵をする様子を写した2枚の写真。メッセージも添えられており、「『こんな時間の過ごし方、久々でしたぁ~!! (絵文字)』STAY HOME!! STAY SAFE! STAY POSITIVE!! 拓哉」と、新型コロナウイルスの流行が続く中、自宅にいるよう呼び掛けているが、ファンが注目しているのは「久々でしたぁ~!! 」の後に続く絵文字だ。」と書いてありました。
ん? 絵文字?
なんでもTwitterで、「木村拓哉さんのインスタ、おじさん絵文字だな」 とか、「木村拓哉のあの絵文字の使い方本当におじさんLINEできち~~~~~」というような書き込みがあったそうなんです。
ちなみにそのインスタ投稿はこちらです。それにしても、私服でメガネ姿もカッコイイなぁ。
えっ!ダメなの?この絵文字 ⁉︎
たった1つの絵文字で「おじさん」と言われちゃうの?なんで?
その記事には、最近の若い人は、すでに文章で気持ちを表したのだから、そこに同じ感情の絵文字を付けるのは二度手間と思っていると、書いてありました。
二度手間だと!?
ネットで調べたら、「おじさん構文」と呼ばれていると。主に、LINEで若い人に送る時の文章のことだそうなんですが。
「おじさん構文6ヶ条」というのがこちら→ ①やたら句読点が多い ②顔文字・絵文字を乱用 ③「〇〇ちゃん」など絶対名前を入れる** ④語尾が「〜かい」や「〜かな」で終わりがち **⑤なぜかお伺いを立てる系 ⑥にじみ出る下心
これでいうと、木村拓哉さんのインスタの文章は、**②顔文字・絵文字を乱用 **にあたるんですね。
でも、絵文字1つで乱用なんてしてないし。。。
↓この「おじさん構文スタンプ」を見てわかったのですが、絵文字1つでも「おじさん構文」になっちゃうみたいですね。。。
これ、ぼくが若い人にLINEする時にやっちゃってるやつ😅
目からウロコポロリ😅
文章と同じ感情の絵文字を付けるのが二度手間なのかよ😅
なんでも効率化すりゃあいいってもんじゃないんだよね😅
そんなんじゃつまらないアッサリな人生になっちまうぜ😅