アフターコロナで激増の初心者をお金に化けさせるウィンウィンなヒントに目からウロコポロリ
最近、フェンシングの五輪メダリストの三宅諒選手が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京五輪が延期になり、練習環境が制限され、金銭面の壁にぶつかって、活動資金を得るためにUber Eatsの配達員としてアルバイトを始めたことがニュースになりました。
「スポーツをするためにお金が必要。競技を続けたい気持ちが、本気だということを伝えたい」という思いにグッときました。コロナによるアスリートの現状を世の中に伝えたということでも意義があると思いました。
先日、周りのけっこう有名な飲食店のオーナーシェフが、Uber Eatsの配達員として登録したと、「ウバック」と呼ばれているあのバッグの写真をSNSにアップしていて驚きました。
アフターコロナには、会社が倒産したり、飲食店を閉めたりと職を失う人が相当数増えるだろうと予測されます。
そうなると、今までやったことがない新しい職に就く人たちが増えます。
つまり、
初心者がものすごく増える
ということです。
一時的だとは思いますが、Uber Eatsの配達員を始める人は多いでしょう。「配達パートナーシステム」がシンプルで優れているし、「ウバッグ」と呼ばれる配達用のバッグを4,000円でデポジット購入すればすぐに始められるのでハードルが低いですからね。
タクシードライバーになる人も多いと思いますが、それに関してぼくが常々思っていることがあります。
在宅の現在はほとんどタクシーに乗っていませんが、コロナ前は1日に4回くらいはタクシー移動していたので、新人ドライバーの車に乗ることもよくありました。
「新人なので、道に詳しくないのでよろしくお願いします。」と言われルト、誰でも最初は初心者なので丁寧に道の説明をするように心がけていますが、極端すぎる新人ドライバーがけっこういるんですよね〜
数年前、JR恵比寿駅西口のロータリーのタクシー乗り場で乗車して、「明治通りを左に曲がって…」と言ったら、「明治通りってどこですか?」と聞かれたことがあって、恵比寿駅のタクシー乗り場で客待ちしていて明治通りを知らないなんて……と、驚愕しました。
六本木通りを渋谷方面から六本木方面に走っていたら、新人ドライバーが「これを上がっていいですか?」と首都高に乗ろうとしたのでめちゃくちゃ焦ったこともあります。すごく急いでいたので、高速に乗っていたら確実に遅刻でした。
料理の作り方を知らないのに、レストランのシェフをやっているようなものですよね。
最近は、「新人タクシーステッカー」という若葉マークをつけているタクシーもありますが、たいていは停まってからステッカーに気づくので意味ないです。
例えば、新人のタクシーは3ヶ月間は料金が安くなるようにすれば、「新人かよ、ちぇっ」が、「新人だ、ラッキー♡」に気持ちが転換するはずです。
最近、その考え方に近い、初心者を生かす事例を見つけました。
高校3年生の娘の友だちが、「はみでるカルビ」で有名な海外展開もしている『大阪焼肉・ホルモン ふたご』という人気の焼肉チェーン店でバイトしているそうで、入ったばかりのバイトや新入社員はトレーニングセンターで接客や焼き方などの訓練を受けると聞きました。
店もそのトレーニングのためのスペースの家賃を払ったり、研修時にもアルバイトのバイト代もかかるし大変だろうな〜と思っていたら、そのトレーニングセンターは中目黒の本社が入っているビルの1階にあって、実際のお店としても機能していて、誰でもそこで食べられるとのこと。
そんな初心者だらけの焼肉店に行く人いるのかな?と思っていたんですけど、他の店舗よりドリンクが安くなっているそうなんです。
なるほど〜、お店は新人を育てるためだけのお金がかからないし、お客さんは安いからわざわざこの店を目指して来るだろうし、ウィンウィンな素晴らしいシステムですね。
目からウロコポロリ
チェーン店じゃなくて個人店でも、ホールの新人を指名できてその席は安くなるとか、厨房の新人を指名したらその料理は安いとかしたら、お客さんも育てる感覚で通ってくれるようになるんじゃないですかね。
更にチップ制にできたら、新人が育つスピードも上がるし、お客さんとの繋がりも強くなると思います。
飲食以外でも、初心者を育てながら価値がつけられて、お客さんも喜ぶ仕組みは作れると思いますし、初心者を積極的に採用しようということになりますよね。
アフターコロナに初心者が激増する時に、企業や店が新人を積極的に採用したいという世の中だと良いですね。