コンビニコーヒーや加熱式タバコの流行をゴミで解析する清掃員に目からウロコポロリ
ぼくはゴミの日に産まれました。
5月3日生まれなので、そう言うと一発で誕生日を覚えてもらえるんです。
ゴミゼロの日、5月30日が結婚記念日という、マシンガンズというお笑いコンビのメンバーであり、ゴミ清掃員でもある滝沢秀一さんが、日曜日の日テレ『スクール革命!』の「意外と知らないゴミの出し方講座!」に出ていました。
マシンガンズというコンビは知っていましたが、その滝沢秀一さんがお笑いでは稼げないのでゴミ清掃員を始めたということは知りませんでした。
番組の中で話していたゴミの知識で、現在では歯ブラシが可燃ゴミでよくなったこととか、食パンが入っていた透明の袋はポリプロピレン製で臭いの分子を通さないので生ゴミを入れておくと臭いがしなくて良いとか、へ〜と思うことがたくさんあったので、滝沢さん原作の『ゴミ清掃員の日常』というコミックを読んでみました。10万部も売れているベストセラーなんですね。
いや〜、ゴミ出しのことで知らないことがたくさんあって、すごく為になったな〜。
滝沢秀一さんはTwitterでもコミックの中で書いているのと同じ内容をつぶやいていて、それもいろいろ勉強になります。
先ほど、歯ブラシが可燃ゴミと書きましたが、焼却技術のアップによって、CDやCDケースや保冷剤やプラスチックボールペンなども現在では可燃ゴミで良いそうで、なんと、アレも可燃ゴミなんですね。
プラスチックゴミの時に出すより、可燃ゴミの方が紙袋に入れたりして出しやすくて良いかもしれませんね(笑)。
コミック『ゴミ清掃員の日常』の中でもペットボトルリサイクルでキャップやラベルが混じっているとリサイクルの純度が下がるので、ゴミ清掃員の人たちがラベルとキャップを取る作業をしなければならなくてものすごく大変なので、ペットボトル自体に印刷をすることができないのか?という疑問に対して色がついたペットボトルはリサイクルできないから、ペットボトルに直接印刷できないということが書いてありました。
これを読んで思い出したのが、サントリーの伊右衛門の新しいペットボトルのことです。
液色を緑色にしたことで売り上げがアップしたということですが、それを伝えるCMなどのコミュニケーションが素晴らしく効果的だったと思います。
リニューアルに伴い公開されたCMの路線も、これまでアピールしていた「高級感」や「伝統」から脱却。ペットボトルのラベルを取り外し、「緑色の伊右衛門」を定着させようとするスタンスが見て取れる。
リニューアルに伴いラベルの面積が減ったり、コンビニなどで「ラベルレス」の伊右衛門を販売したりしているのも、お茶の緑色をアピールする狙いからだ。
ラベルレスというのも画期的ですが、通常のパッケージもペットボトル自体に印刷ではなくエンボスで招き猫や七福神などの演技がいいモノが浮き出ているので、ラベルを剥がしたくなる効果があると思います。これはゴミ清掃員の人たちのラベルを剥がす手間も無くす、とても優れたパッケージですよね。
滝沢秀一さんのツイートで、ゴミで世の中を見ているものがいくつかあって、なるほど感がすごくありました。
コーヒーの方はコーヒーの缶ゴミが少なくなったことで、加熱式タバコの方は100円ライターのゴミが多くなったことで、気付きを得る。面白いな〜。
たしかにFAXを使うことがほとんどなくなりましたよね。なぜか芸能人の婚約発表はいまだにFAXだったりしますが。
ぼくが社会人になった1990年にはすでにFAXはありましたが、ぼくがいた広告代理店に初めてFAXが導入された時に「何回送っても、紙が戻ってきちゃうんです〜」と言う人が本当にいたそうなんですが、紙ごと転送されるシステムなんて、今でもできていないですよ(笑)。
話が逸れました。
ゴミの多さでその街の人々の給料日のワクワクが伝わってくるのも面白い。
中でも、このツイートが好きでした。
たしかに、ゴミの集積所は地域の顔なんですね。住む街を決める基準として参考になりますし、この視点はなかったですね。
目からウロコポロリ
ぼくはよく「美しいゴミ」というタイトルでSNSに写真をアップしています。
オフィスの前のマンションの管理人さんがゴミ出しの日に、本当にきれいにゴミを積み重ねて出しているんです。これを見ているだけで、気持ちが清々しくなって、オフィスをここにしてよかったと、毎回思っています。
この「美しいゴミ」を誰でも簡単にできるゴミ袋のアイデアを考えたので、作ってみたいんですよね。