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K-POP的な黒が元祖だったアレが政治家の演出材料になっていることに目からウロコポロリ
純潔な真っ白だと信じていたのに、最初の頃からあんなに真っ黒だったなんて、びっくり。
白がノーマルだったアレが黒になっただけで、悪そう感ハンパない。。。
そう、アレというのは、マスクです。
数年前、K-POPのアーティストが黒マスクをつけていて、そのカッコよさから日本の若者も真似してつけて、日本でも黒マスクが流行ったということのようですね。
なので、黒マスクって韓国が発祥なんだと思っていたのですが、最近この記事を見てそのポスタービジュアルに驚きました。
かなり昔のポスターに描かれている人々が、黒いマスクをつけてる!
日本は元々、マスク着用に抵抗がなく、海外からは「新型コロナの死者が抑えられた要因の一つでは」との声も。歴史をひもとくと、1918年から世界的に大流行したスペインかぜでは、当時の日本政府が国民への注意喚起に使ったポスターの標語で「マスクをかけぬ命知らず!」とうたっていた。
日本ってすごいな。
100年前に、
「マスクをかけぬ命知らず!」
というキャッチコピーのポスターを作っていたなんて!
検索すると、黒マスクの人々の写真がたくさん出てきました。なんだかカラスみたい。これがその当時はノーマルのマスクだったのか。
この記事の中で、江戸時代から昭和までの薬に関するグッズを集めている平井有さんのマスクコレクションの話が出てきます。
段ボール3箱分のコレクションの中から出てきたマスクは、黒い布製だ。商品はきっちりと紙箱に入っていた。触ると、口を覆う部分が硬く、裏返すと口が直接、当たらない空洞になっている。今の立体型マスクのような形だ。空洞部分に金属の糸のような部品がびっしり。汚れた空気を金属糸のフィルターでこして息を吸い込む仕組みだ。
このマスクの仕組みを読むと、現代のマスクより機能的な感じがしちゃいます。
1897年に日本で国産化された「呼吸器」と呼ばれていたマスクの原型は黒で、1918年にスペイン風邪が流行した時には「マスク」と呼ばれるようになっていてここでもマスクの色は黒くて、皮製などの高級品もあって、それはステータスになっていたとのこと。マスクがステータスだったなんて。
ポスターの美女のイラストも黒いマスクをしているのですが、この黒いマスクが元祖というのはやっぱりなんだか不思議な感じがします。
思い込みかもしれないけど、黒いマスクって、悪そうに見えますよね。政治家の人は絶対につけないでしょうね、黒マスク。
安倍晋三首相が、国民に配るガーゼ製の布マスク「アベノマスク」をつけて初めて登場したときのインパクトは凄かった。
マスクのサイズは顔の大きさに合っていなくて、アンバランス。
この浦沢直樹さんのTwitterでアップした絵が、特徴を端的に捉えていてとってもわかりやすい。これが黒いマスクだと悪そうに見えるだろうけど、白いから悪そうには見えなかった。でも、とっても頼りなさそうに見えました。
#アベノマスク pic.twitter.com/IZgfGOTE32
— 浦沢直樹_Naoki Urasawa公式情報 (@urasawa_naoki) April 2, 2020
おそらくこれを見て、他の政治家や知事たちは、反面教師的にマスク1つでイメージが良くも悪くもものすごく変わるということに気づいてしまった。
だから、自分はセンスの良いオリジナルのマスクにして国民や都道府県民に良い印象を与えようとしたんでしょう。
その結果、こんな大惨事に( 失礼!)。。。
沖縄の玉城デニー知事は、似合ってるちゃ似合ってますが。
こうやって、話題になると、次はもっときれいな色にしようとか、派手な柄にしようとかエスカレートしていくのは、整形手術を止められなくなる人のようです。
目からウロコポロリ
マスクは予防するモノで、芸能人など有名な人が自分の顔を隠すモノだったのが、このコロナ禍で政治家や知事にとっては自分の存在をアピールするものになったんですね。
この小池百合子都知事も、知り合いの手作りマスクがセンス良いと話題になってから、マスクでの自分の見え方を意識しています。
「ユリコノマスク」が人気とニュースにもなってましたし、メディアでの見せ方は流石に上手いですね。
マスクをしていると、その人の本心が見えにくい。マスクに注目させておくと、嘘もつきやすいでしょう。
この、小池百合子都知事はマスクをしていなくても嘘はつける人なのかもしれませんが。
「女帝 小池百合子」
ここ何年かで読んだ本の中で、一番の衝撃でした。
ノンフィクション作家の石井妙子さんの文章が素晴らしい。グイグイグイグイ引き込まれます。
(👇ここから少しネタバレ)
主人公の百合子が芦屋のお嬢様と言われていた少女時代は松本清張の小説のようだし、カイロ大学時代に同居していた女性の証言なんて驚きの連続だし、ニュースキャスターから政治家になって、細川護煕、小沢一郎、小泉純一郎と時の権力者を渡り歩き、寝返っては切り捨てていくという姿は政界の悪女そのもの。でもこれは彼女の戦略なんだし、否定することではないと思っています。
百合子が付き合っていた男から振られる話では、ずーっとその彼の名前は出てこなくて、その章の最後のページその男の名前が登場した時は、背筋がゾワゾワしました。ホラーですよ。
今週、小池百合子都知事はカイロ大学の顔写真入り卒業証明書を公表しました。『女帝 小池百合子』の中では、おそらくカイロ大学を卒業していないだろうとなっていて、その真偽はわかりません。
カイロ大学を卒業したかしないかということはぼくにとってはどうでもよくって、東京都知事としてその人が信頼できるかが重要だと思っています。
2002年9月17日、北朝鮮に横田めぐみさんを拉致された横田さんご夫妻の涙の記者会見中に、当時自民党の議員だった小池百合子氏は横田夫妻の真後ろに立って自分の存在感をアピールし、記者会見終了後に一度出て行ってから慌てて戻って来た時の一言が人間性を疑います。
その時のことをその場にいた拉致被害者である蓮池薫さんのお兄さんの蓮池透さんがツイートしています。
2002年9月17日、涙の記者会見をしている横田さんご夫妻の真後ろに立っていたのは小池百合子氏。
— 蓮池透 (@1955Toru) August 22, 2018
終了後、一度出て行った小池氏、戻って来て一言。「あったあ!バッグ」「私のバッグ、拉致されたかと思った」
あれ以来彼女のことは信用していない。
東京都民の人は、都知事選の前に「女帝 小池百合子」を読んでみたらどうでしょうか。