甘い夢
こんな夢を見たことはありませんか?
19歳の夏。
そして、恋人は20歳でした。
彼女のアパートに向かって歩いていると、我慢できなくなって、走り始めると、道は滑走路となって、ぐんぐんスピードも速くなり、すぐに空を飛べるまでになりました。
やがて、遠くに彼女の部屋のピンクのカーテンが見えてきました。
私は着陸し、部屋のドアをノックしました。
甘い風が舞い始め、彼女の笑顔が目の前に、、、
その時の気持ちはどう表現したらいいのか、、、
世界は新たに生まれ変わり、光に満ち溢れ、甘い風の香りに包まれて、
カーテンの隙間から覗く、輝く緑の梢が光の信号のように煌いていた。
今でも、夏のある朝にふと目覚めたら、19歳の夏に戻っているのではないか?
この今の現実が夢なのではないか?
そんな気がしてしまうこともあります。
どちらが本当の現実で、どちらが夢なのか?
そんな想いに駆られることはないでしょうか?
この現実が夢のような、そんな彼女が目の前に現れたら、、、
それは長い夢の始まりになるかも知れません。