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Misojimae Diary 2/16「BACK IN TOKYO2 #2」


東京に来る度に「羨ましい」と思うのは家から歩いて行ける距離にカフェがあったり、いい感じのバーがあったりする事だ。コロナ禍を経て深夜営業する店なんかも増えてきて、これだと深夜にフラっと読書しに向かったりが出来るんだろう。俺の住む街にはそんな風景などなくて、自宅の窓から見えるのは住宅と畑だ。ゴールデンウィークを過ぎると田圃の方から蛙の鳴き声が聴こえてくる。歩いて5分くらいの距離にカフェ、バーがあるところに住めばいいという話になるかもしれないが、仮に住んだとしても東京には敵わない。何故かというと東京は歩いて行けるカフェやバーの選択肢がいくつもあるからだ。茨城だとカフェやバーの近くに住んでも一、二軒しか存在しない。探せば色々あるもんだとは思うが、東京はそういう点では良いと言わざるを得ない。東京の飲食店はアットホームのところが多い気がする。店内は狭かったり、他の客との距離が近かったりするが、それも別に俺は苦ではない。カフェなんかは本来どこも作業とか読書に寛容であってほしい。茨城なんかやる気のない店なんてザラにある。
東京に来ての2日目の昼はネットで見つけたSKOOBというカフェなのかバーなのかは分からないが、とにかく壁一面が本棚で英書だけがズラリと並んでいて中々にインパクトがある。それをSNSで見て行きたいと思った。SNSはこういうところが良いから止めたくても止められない。

最強のインテリア

ランチメニューでペペロンチーノのセットを頼んだ。セットはミニサラダとコーヒーがついてきた。ぶっちゃけ味は平均的な感じだけど、家庭的で安心感がある。ペペロンチーノを啜って、口の中がニンニクによってどんどん支配されていくのを感じる。夜はバーとしてオープンするらしく、こういうところで読書するのは雰囲気があって良いだろうな。ここでゲームのエッセイを読むのは少し雰囲気が合わない気がしたので、フリーダ・カーロの評論書を読むことにした。フリーダ・カーロの日記を本当は読みたいんだけど、1万円するから軽く諦めた。店にいる時は1人だったし、ずっと低いテンションだったので二度と来ない客みたいに思われたに違いないが、間違いなく記憶に残る店ではある。店内にいる時はずっとくるりをイヤホンで聴いていた。今思うと店内に流れていた音楽でも聞けば良かったんだけどよくちゃんと聞かないでしまった。著作権フリーの曲とか流れていたら冷めるんだけども。この店から駅へ向かう路地で見たことない犬や猫を見かけた。こういう道とかで東京、ましてや世田谷区だったら有名人と遭遇してもおかしくはないんだけど、会ったら会ったでどうしたらいいか分からなくなるとは思う。

青森産の大蒜
ミニサラダ
細長グラスのアイスコーヒー

②聴いた曲