あまいはつよい
ときどき無性に食べたくなるのが、ミスタードーナツですが、皆さんはいかがでしょうか?
わたしがミスタードーナツを知ったのは高校生になって、電車通学をするようになってから ⇐ 遅いですよねぇ。でも、住んでた町にコンビニはあってもみんなが知っているおよそ当たり前のものがまったくといっていいほどなかった。だってコンビニはセブンイレブンしか知らなかったから
いいことあるぞ~ミスタードーナツ♬
おなじみのこのフレーズ。あの頃は所さんがCMをしていたんじゃないかしら? でも田舎ですからね、CMを見たからといって近場ですぐ手に入るというわけではなかった
かつてマクドナルドは海外にしかないと思っていた。なぜならCMに出ているのはあの赤いボンバーヘアのドナルドさんと明らかに日本人ではない子どもたちだったものだから、わたしの中の現実には存在していなかったのだ。芸能人すら箱の中で動く、実在していないものと思っていたくらいの幼い脳みそだから、仕方がないと言えばそれまで
しかしながら、ジャンクフードとの出会いが高校生って、もう「肥満人生」まっしぐらではなかろうか
後悔先に立たずとはよくいったもので、出会いが悪かったのか、物珍しさと誘惑に負けたのかは言うまでもないが、わたしの高校生活は放課後の買い食いがメインだったのではないかと言えるほどにジャンキーなものだった
それでもミスタードーナツは、駅前のひと通りの多いバス停前にあったにもかかわらず、羞恥心の塊のわたしにはまだまだ狭き門ではあった
当時はドーナツよりも飲茶の方が気になっていて、だって所さんが美味しそうなCMをするものだからそりゃ〜そそられるよね。しかしながらドーナツを買って帰るという「初めてのお使い」よりも、店内で飲食するという過酷なミッションが課せられていたのだ ⇐ いや大袈裟でもなく、これは大きな壁だったのだよ
ガラス越しにいつも眺めていた
ガラス張りの店内には同じ高校の制服のだれかしらが席に着いて楽しそうにしていた。けれど、開け放たれているはずの自動ドアをくぐることはなかった。だって中に入れば、わたしが眺められる立場になるということだからして、いやいや誰も気にはしないだろうが田舎娘には壇上に立つような大ごとだったのだ
それが通いつめるまでになったのは短大に入ってから
なんと別の高校に進学した同中の知り合いが、同じ短大に入学したのちにバイトを始めたからなのだ
全然話は違うが、部活もしてなければ習い事もなにもないわたしだったが、アルバイトという選択肢はどっこにもなかった。就活がしたくないために進学をしたことも然り、しかしながらあっという間の2年だというのにそれでもひたすら脛を齧って親から小遣いを貰って生活していたわたしは、もう既にその頃から働く意欲などなかったのだ
ん〜違うな。まだあの頃はいずれ働くだろうとは思っていたのだけれど、そのいずれは気持ちの上で数年後でもなかったのだ。社会に出て働く自分というビジョンがまだまだ想像つかなかったのもあるが、その前の「就職活動」という行動そのものが羞恥心ゆえに踏み出せなかったのだ。担当の先生に会いに行けない。そこからだ
子どもだったんだよね、心の準備というか覚悟がなかった。学校は小学校からの延長だったからなんとか通えた。でも電車に乗るは結構な労を要した。もっと言えば働くことが自分の仕事、やるべき事なのだという認識すらまだなかった。とにかく子どもだったんだというしかない
そんなわたしは、成人を前に短大の制服(そう、制服があったの笑)を着ているというだけで大人になった気がしていたのだから恐ろしい。放課後の買い食いも、ちょっと大人なカフェや喫茶店に入ることだけを覚えた2年間だったといえよう。それでもわたしには「経験」という意味では必要だったのだろうけれど、別にそれは社会人になってからでも遅くなかったようにも思う。すべてがあとの祭り、いろいろ順番を間違えて成長してしまった
ドーナツにしてもそう
なにも食べる分だけ買えばいいのに、わたしはいつもあの長い箱を持ち帰った。もちろん自分で食べた。ちょっとは家族にあげたかもしれないけれど、当時のわたしは家族と食事をすることがほとんどなかったので、それこそ夕食だったのかもしれない。そんな夕食、アメリカ人でもあるまいに、いやアメリカ人だって毎日ドーナツを夕食にはしないだろう
そこまでドーナツが好きなのか、というとそうでもない
だって、当時のわたしにはドーナツの美味しさがまったく解っていなかった。だからわたしが買うのはいつもミートパイとか、エンゼルクリームのようなドーナツでもなんでもないものを買っていた。今では大好きなオールドファッションだって、当時は「段ボール(ごわごわするから)」と呼んで毛嫌いしていたし、フレンチクルーラーなんて「スポンジ(食感がダメだった)」と呼んで手に取りもしなかった。だからそのままドーナツは好物でもないわけで、本来なら買いに行くこともしなければよかったのだ
でも!
オサムグッズに魅了された
もともと収集癖があったのもあって、スタンプだかシールだったか忘れたけれど、とにかくひたすら通い詰めたのよね。愚かだったわ
あ~ドーナツひとつにこんなにも語れる自分が恨めしい
でも今は大好き💛
駅に行く娘に「ポンデリング10個買ってきて」と言っても買ってきてくれやしない。ポンデリングばっかり10個買うのが恥ずかしいというのだ。なに言ってんだこの娘と思う。でも、あの頃の自分だったら同じように言ったかもしれない「ばっかじゃないの」と
「じゃぁオールドファッションとポンデリング5個ずつでいいや」と言っても聞かない。だからそんな買い方するのが恥ずかしいんだってば (;^ω^)
だから自分で買いに行くけどさ、あの頃は長い箱ひとつが普通だったけど、大人になった今は長い箱ふたつでさらに袋に入れてもらった挙句、紙袋もふたつくらいついてくる程度の買い物をする。ミスタードーナツで!
さぁ皆さん、ミスタードーナツで5000円以上の買い物をしたことがありますか? おつかい物でもなく、ただひたすらに自分が食べるためだけに、ドーナツに夕食、いや居酒屋程度の金額を払うひと、わたしのほかにもいるかな?
いつもお世話になっております ↓ ↓ ↓
『今日のご飯はなんですか?』なんて、ちょうど家に帰って箱を広げるところだったのよ。なんてタイムリー
ダイエットが無意味だって、みんなにバレちゃったわね
どうぞ皆さんも参加してみて
思わぬ記事が生まれるかもしれなくてよ