しっぽの本能
おあずけ…ってしっていまつか?
ぽくはこの言葉を聞くと、とぉ~ってもしゅんとしてしまうのてす。なんだかすごくさみしい響き・・・・
ぽくのご飯は「カリカリ」といわれるものてす。カリカリはおいしいてす
ぽくにはアレルギーがたくさんあって、たくさん食べられないものがあるんてす。食べてはいけないものを食べると、目の周りがまっかっかになっちゃって、カイカイになっちゃう(>_<) ↓ ↓ ↓
だからぽくのカリカリはアレルギー(とか老犬)用と、お魚ベースのものを併用していただいてます
ご飯の時間は1日2回、お昼と夜。お母さんと一緒に食べます
お昼はいいの。ぽくも起きたばかりだし、そんなにおなかも空いてないし、カリカリも少しずつ分けて食べてまつ。でも夜は…。お母さんが長く台所に立つ夜は、なんだか香ばしい匂いにムズムズしちゃうの
ところで人間は、ダイニングテーブルというところでご飯を食べるね。ぽくはダイニングテーブルでは食べないけれど、ダイニングテーブルの椅子に乗ることはできる(自慢)。小型犬のジャンプ力を馬鹿にしてはいけません
ある日のこと、
ぽくはお母さんと一緒にいつものドライブをしてねぇねを駅まで迎えに行きまつた。ねぇねが帰り道にドライブスルーのコーヒーではなく「牛丼」が食べたいといった。ぽくはこの「ぎゅう」という響きをしっているんでつ。それはね「ローストビーフ」になったり「しゃぶしゃぶ」になったりして、ぽくのお皿にやってくるのでつ
でも、おうちに帰ってもぽくのお皿に「牛丼」はやってこなかった。ちゃんとトイレを済ませて、いつものポジションに戻っておすわりしてみあげたのに! お母さんは「ごはん」とは言わなかった。そしてねぇねはぽくを見下ろして「ごめんね」といった
どうぉうぅぅΣ(・ω・ノ)ノ!(犬語でおーまいがー)
「ごめんね」は「おあずけ」の次にさみしい言葉だと知っている。この時点で「牛丼」はぽくの食べれないものになった
しかし!
ぽくはあきらめなかった! ねぇねはよく、椅子を出しっぱなしでうろうろすることがある。ぽくはダイニングテーブルの下でチャンスを待った。そしてついにその時はきた!
ねぇねは席を立った。当然椅子は出されたまま。お母さんも台所にいてこっちを見ていない
今だ!
ぽくは得意の小型犬ジャンプで椅子に乗り、素早く「牛丼」の位置を確認、大きく口を開けた
GETぉぉぉぉぉxxx~~~~~~
だがゆっくりと味わってる暇はない。ねぇねの悲鳴が聞こえる。ぽくは直ちにソファに避難( 一一)ちゅるるん⤴(タラちゃんが歩く時のように軽快に)
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ・・・・
急いでのみ込まないと指突っ込んで奪われかねないからね( `ー´)ノ
本当はもっと椅子の上で味わって、消化よくゆっくりと噛みたいところだけれど「ごめんね」が出てしまったものはそうも言ってられない。だからといって「ぎゅう」なんでつ、ぽくはぽくの鼻を信じている!
「あ~むーちょ、あたしの牛丼食べた!」
この際ねぇねの嘆きは無視してうるんだ瞳で「ぽくやったよ~」ってかわいく見上げる! ここはしゅんとして反省のポーズをとるより、ぽくは難しいステージをクリアしましたって得意のお顔で見つめるが勝ち
「しっかり玉ねぎ残ってるよ~! あたし一口しか食べてないのに~」
そう、薄くお肉と同じ色がついているけれども透明な「玉ねぎ」と呼ばれるものが異臭を放っていることをきちんと嗅ぎ分けたよ、えらい?
ねぇえらい?
「椅子出しっぱなしなのが悪い」
そうそう、お母さん。いいこと言うね
・・・・と、いうわけでぽくはこの日最大のミッションをクリアしたのでした。なかなかハードだけれど、こういうことは考えるより先に体が動いてしまうからね。そのためのジャンプだからね(#^^#)
そ、し、て、