好みの変化

羞恥心か自意識過剰か、若い頃はとにかく他人の目を気にした
だから着る服よりも、身に着ける色に気を遣っていたように思う

今現在わたしは、あまり「黒」を身に着けないようにしている
けれど一時は、細く見せるために「黒」ばかりを着ていた
多分それは結婚してからだから、３０代後半から４０代にかけてかな

色の好みって変わるのね

２０代の頃のわたしは「無難」な色としての「黒」を選ばなかった
欲しい服に「黒」「茶」「グレー」の配色があると、大概「茶」と「グレー」を選ぼうとした。でも「茶」というのは明るいものから暗いもの、濃いものがあり、この場合「こげ茶」を好んだ。これが「黄土色」や「赤茶」の場合は「グレー」を選択した。だがそれは仕方なく、の選択だった。なぜって当時のわたしは「グレー」が好きではなかったから

次に「黒」「紺」「グレー」の配色が思い浮かぶ
すると確実に選択肢は減り「グレー」を選ぶ。「無難」と言われての当時のわたしの選択に「紺」はあり得なかったのだ。だから「紺ブレ」も着なかった。そもそもブレザー的な形、似合わなかったし
さてどうしてあんなにも毛嫌いしていたのかは解らないけれど、ボーダーとか「白×紺」の組み合わせがわたしのワードローブには絶対になかった。けれど、ここ最近は「黒」の代わりに「紺」を選ぶようになった。変われば変わるものだなぁ

また「グレー」「ベージュ」「白」の配色だと悩みどころではあった
この場合の選択はとりあえずどれでもよい。だが若い頃のわたしには「白」はつまらないというよりも「汚れ」と「透け感」を気にして選択肢には入らなかった。しかしこれが「生成」になるとまた変わってくる。ダントツで１位に繰り上がるのだ
昔から「生成」は好きだった。自然の色というイメージがあったからかもしれないが、なんとなく白地に木くずが混じったような感じが好ましかった。まぁいちばんは「白」よりは汚れが目立たないだろうという安直な考えだったかもしれないが
「ベージュ」もまた難しく悩みどころ。わたしの中の「無難」は「黒」でも「紺」でも「グレー」でもなく、ダントツで「ベージュ」だったからだ。しかしながらこの色合いもまた濃淡で選択肢が分れた。濃いものは基本的に好きではなかったから

ここまで言うとわたしは、全体的に「地味」な配色が好きなように感じるかもしれないがそうではなかった。確かに「淡い」色は好きだ。そして「原色」ではなく「曖昧」なものを選ぶ傾向にあった。ここは完全に好みだと言えるだろうか
しかしながらここにきて、あんなに好んで身に着けていた「ベージュ」を一切選ばなくなった。これは心境の変化もあるだろうが、最近流行りの「カラー診断」の影響がいちばん大きい

初めて「カラー診断」というものを体験したのは１０年くらい前だったと思う。そこに「アロマ」が加わるとまた違ったのだろうが、色そのものだけとなるとあの頃は今ほど活発ではなかったように思う
そこで、実はわたしは「白」より「黒」で「茶色」が似合わないタイプだというのが判明したのだ。こういうのって好みを否定されたような気になるひともいるかもしれないが、ある程度の年齢になって「年相応」という言葉が曖昧になってくると、実はとても助かる。だから一時の「黒」狂いはこれのせいだともいえるし、そこから「茶色」をまったく選ばない人生が始まったとも言えよう

まぁ「カラー診断」も初期のころだったし、今ほど細かくはなかったから改めて診断すればもう少し違う判定が下るのかもしれない。が、年齢を追うごとに「黒」は最後というイメージが加わって、結果「黒」を好まなくなったと言っておこう

昨今あまり服を買わなくなった。仕事をしていないというのも一因だが、もともと出不精のわたしは子どもが成人してからは出掛けることがなくなったし、近年の流行病のせいでスーパーに出かけることすらなくなったからだ

そこで気になるのが体型。変わらず維持できていれば問題はないが、そうもいかないし、断捨離するつもりがなくてもどんどん着れなくなった服は処分に至った。今は差支えのないワンピースや被り物ばかりが残っている。新しくワードローブを新調しようという気にもなれない。とりあえず奇抜な形を選ばなかった過去の自分を良しとして、かといって流行も解らなければこの先の人生はそこではなく別なところにお金を掛けたいというのが本音だったりする
しかしながらクローゼットを覗けば過去の産物。なんと「黒」の多いことかと目を見張る。わたしのクローゼットは礼服しかないのかと思うくらいには暗かった笑

余談として、
自分の好みというのは別に、本音は着たかった服がある。そこが羞恥心と自意識過剰でできなかった部分でもある。色も然りで、それらは親のエゴですべて娘に充てて着飾った。幼い頃の自分の子どもらはわたしの着せ替え人形だったかもしれない
もちろん無理強いはしていない・・・・とは思うが、どうだろう？ そこはあえて聞かないことにしているが、わりとわたし好みの女の子と男の子が出来上がったんじゃないだろうか( *´艸｀)

こちらの企画に参加させていただきました ↓ ↓ ↓

日常というとどうも「無難」な色が浮かんでね、そういえばと思って書いてみたら、なんだか自分を見つめ直す結果になりました(^<^)｛色って面白いね
かといってわたしも、まったく色を意識しなかったというわけではなく、それなりに好みの色がある。それはまた別の機会で語るとしよう

みなさんもどうですか？