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忘れられない時代がある 忘れられないひとがいる なれど刻は残酷で 思い出は美しいまま現実に押し流されていく ひとはキレイな記憶に縋るが 風化していく時間の中に留まることはできない 立ち止まっても追いかけてはこない 振り返る過去に明日はないから 過ぎゆく時間のそこかしこ 記憶のほころび忘れ物 こころの痛みにふたをして ぼんやり手放す置き土産 真綿にくるまれるようなぬくもりを欲し 穏やかでやさしい時間を夢見て歩く たとえ足元に道が見えなくとも、 茨の橋を目指していよう