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子供の頃に見た大人のドラマは 内容こそ覚えちゃいないが刺激的 失恋した女が雨の中ずぶ濡れ な~んてシチュエーションは未だ健在 子供心には衝撃で憧れさえ覚えた 幸せなシーンより悲劇に惹かれ、焦がれ 夢見る少女は雨の中外へ出た でもどしゃぶりの中ずぶ濡れって そうそう簡単にはいかない 撮影のあのどしゃぶりホースじゃないからね 長時間そとにいるのもなんだと、雨どいの下に・・・ 手っ取り早く濡れる計画のはずが 何故か真っ黒のゴミだらけに 雨どいって基本外だし野ざらしよね
「お母さん、ぼく、今日コワイ漢字習ったよ」 ボクちゃんは小学4年生。まだまだ知らない漢字がたくさんです。 「なに? 『死』とか?」 「違う。『コロス』って漢字だよ。コワイよね」 「そうなの?」 「こんな言葉があるから、殺しちゃったりするんじゃないの?」 新しい漢字を覚えるたびにいろいろと考えることも増えるね、ボクちゃん。 ・・・・な~んてやりとり。 ときどき、こんなちょっとしたことにうるうるするお母さんなのでした。
ボクちゃんは、小学4年生。 なんでも4年生は、学校で飼っている鶏小屋の掃除を当番でするそうな。 「たまごがあったらもって帰って来ていいんだよ」 「えー食べたい」 鶏の大きさがどの程度かは知らないが、新鮮卵はありがたい。 「でしょー・・・でもね、今日は3つしかなかったの。 もうひとつあったらみんなもってこれたんだけど・・・」 なんでも、当番は5人一組で班編成されてるらしい。 今日はひとりお休みで、4人だったのだそうだ。 でも、たまごは3つしかなかったので、
「あたしたちって、夫婦なのよね?」 パソコンの画面に夢中の彼の顔を覗き込こむ。 彼はきょとんとして、彼女を見返し、 「なに言ってんの?」とすぐにパソコンに目を落とした。 彼女は目線をそのままに、 「実感あるの?」と更に問いかける。 彼はパソコンの手を止め、 「あるよ」と彼女に目を移す。 「ふーん。どんな?」 いまさらながらな質問を投げかけておきながら、 バツが悪そうに視線をそらす彼女。 ダイニングチェアにもたれ、天井を仰ぐ。 「たとえば、こうして帰っ
個性を持った個人 生まれた時からひとりの人間 いつまでも自分の分身ではない 始めからわたしの分身ではない わたしという「疵」をつけたい わたしのものだという烙印 それはエゴ ただ、ただ愛しいと思うだけ ごめんね、いつも傷つけて ちょっと人より独占欲が強いみたい 本音は傷つけたいわけじゃない 抱き寄せて、温めて、感じて、 独りよがりの押し付けかもしれない ただただ、愛しているだけ わかってる、でももどかしい あなたの愛も受け取っている 足りないわけじゃない、足り