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4コマ漫画に憧れて

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ちょっと試験的な感じで、140文字の小話をと思いはじめました 本当はわたしに絵心があれば、これを4コマ漫画で描きたかった そういうお話の集まり
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2021年8月の記事一覧

神さまのおわすところは光に満ちている
まわりが見渡せないほど眩しい

その場所は果たして、広いのか狭いのか、
だれにもわかりません

神さまは時々、光の向こう側からこちらを覗いているみたい

そこには雲のカーテンがあり、
よ~く見ると、
イケオジ神さまを見つけられるかもしれません

人の住む家は、ヤドカリのように徐々に大きくなるものか
引越先はいつも入口の狭い場所だった…

最初は農道の中の作業小屋
二度目は砂利道の先の古い一軒家
三度目は入り組んだ私道の先の平屋

いずれも車一台通るのがやっとで本当に難儀した
だが、不思議と狭き門をクリアできる余裕はあった

偶然入ったエステサロン
記名して手続きを終えると・・・・

「あれ、生年月日わたしと一緒だ~」
エステティシャンが言いました
「え~干支も一緒ってことですか?」

「あ、名前も似てる~! わたしマチコです」
「ホントだ。わたしはサチコ」


『微笑むふたりの前世は双子だったかも』

普段はなにをするにも「どうしよう」がつきまとい
いざという時の決断ですらもじもじしてしまう

だが、
不思議と心に迷いがなく決断を下せることがある

なぜかまだ見ぬ結果を知っているかのように、
絶対の自信が湧いてくるのだ

見上げた空には天使のはしご
祝福されているような気がする

神さまは魔法使いでもありません
けれども時折、奇跡を起こせることもある
それは、ひとの心がそうさせるのです

神さまはただ見守ることしかできません
神さまの意志だけではどうにもならないことがある

神さまは祈り、謳い、憂い、泣き、笑い、
ひとの心に寄り添って、静かに癒しを与えます

神さまは、実は自由ではありません
なんのために、なぜそこにおわすのか・・・・

ただ言えるのは、ずっとそこに「いた」ということ
そして知っているのは、これからもずっとそこに「いる」
それだけ

神さまはずっと前から、魂の生まれる場所にいて
魂の旅立つ場所をじっと見守っているのです

無意識下で、仕事に没頭し、 テンパっていることすら気づかないことがある そんな時、決まって保育園から電話が鳴った 外出している時間なんてありはしないのに、 しっかりと迎えに行って2時間の点滴… 息子はわたしの壊れたブレーキを止めてくれる これも、神さまの仕業なのかもしれない

ビションフリーゼのような髪型の、下ったらずな警察官
最近、自分がストーカー被害に遭っていることを知る

相手はピンクのワンピースを着た、おかっぱの中年女性
なぜか的確に追ってくる

家を知られないため逃げ回って数ヶ月
ここ最近の口癖は「帰りたい」

不思議と仕事に支障は出ていない

あの世でもない、この世でもない
はじまりとおわりがあるところ・・・・
神さまはそんなところにおわします

魂の旅は希望ばかりではありません
どんなにつらくても、自身で選んだ道をたどり、
役目を務めなければならない

人生という経験が魂を育てます
神さまは、そんな魂たちを見守ります

通勤時の車の中…
ふと、数メートル前を走るバイクの背中に目が留まる

派手なTシャツ

黄色に、黒の点々…
(キリンかな?)

近づくにつれ、全貌が明らかに…
ブルーの下地に黒いドットの黄色い文字


『Change with the time』


あぁ。な~る、そういうこと?

神さまのお仕事は
役目を終えた魂の言葉を聞き届け、
労い、癒して差し上げることです

魂の下界への旅は、長いこともあれば
あっという間に終わってしまうこともある

それはすべて魂が自分で選んで辿る道・・・・

時に迷い、時に立ち止まる魂に、
神さまはそっと助言を投げかけることも…

コンビニでママに手を引かれる小さな子ども

小さな子どもはもたもたとおしりのあたりを気にしてた
ママは胸に赤ちゃんを抱いていて気づかない

無理矢理子どもの手を引いた

(あれは、もしや…)
そう思った途端、子どもはしゃがみ込んで恍惚の顔


『子どもにもやんごとなきことはある』

とあるグラウンドの片隅で、送迎当番のママ友が

「あ~その言葉、久しぶりに聞いた」
「高校の時、親の転勤でどっかの田舎にいたから」

「え~わたしどっかの田舎大学出身」
「へぇ。じゃどこかで会ってたかも?」


『そう、ふたりは出会うべくして出会ったのだ』


「なんか言った?」