体育会は、スポーツは自己満なのか
昨日、僕のFacebookにボート部の2つ上の先輩がシェアした
投稿が流れてきました。
関西学院大学サッカー部の藤原 樹さんが書いたnoteでした。
タイトルが「体育会は鎖国状態にある」
このnoteに感化されたので、
自分も「体育会」に対して思っていることを書こうと思います。
藤原さんと同じように、僕も小中高ずっとスポーツをしてきました。
そして今も大学のボート部に入って活動しています。
大学の体育会は主に2つの系統に分かれていて、
①高校で活躍した人が続けているチーム。極端にいうと、いわばセレクション。
これは主にメジャースポーツに多いです。
六大学野球が典型例で、サッカーやバレーなどどの高校にもあった
スポーツはどれもそうでしょう。
実はマイナースポーツでもこの傾向はあり、競技人口が少ないからこそ
小さい時からやっていた人がずっと大学でも続けているパターンです。
体育系の大学に多いですね。
②大学から始めた人が集まるチーム
これは特にカレッジスポーツと呼ばれるスポーツに多いです。
アメフト、ラクロス、ボート、カヌー、準硬式野球とかでしょうか。
レベルの違いや、上のような境遇の違いはあれど、目指すものは1つです。
勝つこと
でも、僕はそこに違和感を感じています。
勝つことを目指すこと自体に違和感はないけど、
勝利を目指して活動していた体育会は単なる経歴にすぎないのか?
そこに価値はないのか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【勝利の先に何があるのか】
日々、試合で、大会で勝つために練習をしています。
それはどこの体育会もそうでしょう。自分たちが勝ちたいから厳しい筋トレだってするし、暑い中、寒い中年中問わずに練習するんです。
でも果たして勝利の先に何があるのか。
「なんのためにやっているの?」
「スポーツは自己満じゃないのか」
まして
「学ぶために入った大学でもスポーツに打ち込むなんて
勉強しない言い訳だ」
とまで言われたりします
そう言われる理由は2つあると思っています。
プロで活動していない限り、スポーツ選手やアスリートは勝利を手に入れても何も生まれません。その人の努力が実ったとか達成感があるかもしれませんが、その年の優勝者は誰で、次の年は誰だったね。で終わってしまう。
プロを目指す人はそこで実績を作って階段を登っていけるのですが、
その他の人はどうなのか。
折角、勝利という結果をもぎ取ったのにその勝利が還元されない。
全国制覇などの大きな勝利をしない限り、新しい道具などとして
還元されないのです。
小さな勝利、練習試合の勝利でも還元されるものがあれば短期的な勝利に対して
もそうだし、もう少し長期的な選手のモチベにもつながるのじゃないか。
それは選手の上手い下手にも関わらず!
支える側のスタッフももちろん!
少し似通っているのですが、勝つこと意外にも価値を生み出すことができると思うのです。勝ったものが全て正しい。負ければ全てが否定されるのは違う。
彼らの姿に対して応援するような人たちだっているし
彼らの小さな成功体験を喜んでくれる人もいる
負けたって展開に感動する人もいる
全て価値を生み出しているのに、勝利に結びつかなかったら全て意味のないものになってしまう現状がある。別の価値は転がっている。絶対に。
【部活は体育会は深刻な資金不足である】
プロなら勝つことでお客さんが喜んでくれます。
スポンサーが付いているのなら企業が喜んでくれます。
だから給料がもらえて選手は生活ができます。
でも大学体育会に不足しているのはこの思考です。
本当にこれだと思います。
社会人の本当に直前、就活もしなければいけない大学生活の一番貴重な時間を削って費やしている体育会の活動は必ず価値のあるものを生み出している。
だからこそ、体育会でもお金を取るべきなんです。
自分たちが社会という大きな規模でなくても、目の前のたった1人のために価値を提供できているのならお金は取るべきだ。
ほとんどの大学体育会がOBの寄付などで運営資金をまかなっているのが現状です。あとはメンバーが部に払う部費というお金。この2つが主に部の収入面。
これでどこもカツカツです。
自分たちが継続して活動していくために、お金は必要なんです。
お金は卑しいものではなくて、続けるために必要なもの!
人間のエネルギー源はご飯だけど、チームのエネルギー源はお金と人です!!
今までは人に頼りきりでお金も人からまかなってきたけど、
それでは人が疲弊します!
一番価値を提供するべき選手が疲弊したら元も子もない!やる意味ない!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【最後に】
今のままでは体育会は、学生スポーツは自己満で終わります。
それでは納得しないのは関わっている当事者本人です。一番貴重な時間を費やしているのだから自己満で終わってしまっては割に合わない。
だからこそ、勝利とは別の価値を見出し、組織の体力であるお金を取るべきなのです。そうじゃないと人が疲弊して続かない。いろんな選択肢が生まれてきた現代では体育会は学生スポーツはこのままじゃ終わる。
でも絶対に変われるはずだ。
藤原さんも言っていたように、
日本の体育会は、大学スポーツはこんなもんじゃない。
自分たちが未来を切り拓く。
まずはボート競技から。
この度はサポートいただきありがとうございます。 少しでも皆様が元気になったり、ためになるコンテンツをお贈りしますので、どうぞよろしく御願いします。わからないことがあれば、いつでもご連絡待ってます!