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[じくミレのコツ]じっくりミレー 便利資料公開ページ
じっくりミレーを活用していただく際に便利な資料を公開しております。
<更新履歴>
2023/09/18 講習で使用したパワポ、コツ資料、台本を公開しました。
2023/09/15 酒田市美術館様にて講習を実施しました。
じっくりミレーとは
じっくりミレーとはちゃがちゃがゲームズ(福井県)が製作した名画の気持ちを想像して遊べるボードゲームです。
「対話型鑑賞」を遊びながら学べることから2023年に山形県酒田市のスクールプログラムに採用されました。→プレスリリースはこちら
・講習の様子はこちら(酒田市美術館様フェイスブック)
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・講習に使用した資料
酒田市の小学校の先生方対象の講習会で使用した資料です。
じっくりミレーの遊び方を学校で説明する際に活用できます。
ダウンロードして必要な部分だけ自由にご利用ください。
→パワーポイント
→台本
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・じっくりミレーを遊んだ感想
・楽しい!子どもと一緒に視点の違いを楽しめる。
・アイスブレイクや関係づくりのツールとして、とても有用であるという感想を持ちました。
・美術館で鑑賞教育に関わればかかわるほど、定説とは異なった感じ方を表明することが難しくなってしまう「じっくりミレー」は「単なるゲーム」「単なる遊び」であるという体裁をとることで、今までは表明しにくかった感じ方や見方を言いやすい雰囲気をつくってくれるように思う。
・特別支援クラスのお子さんや、特徴のあるお子さんは、日頃 みんなに共感してもらったり、共感する体験が少ないので、じっくりミレーで、ゲームに勝つよりも、"共感“が体験できて嬉しそうな顔をします。
・じっくりミレーを活用するさいのコツ
各方面で実践されている方々のアドバイスをまとめさせていただきました。
■準備
・可能ならテーブルにファシリテーターがいて一緒に楽しく面白がってくれ、いろんな発言を否定しない空気をつくる。
・最初「気持ちカード」とキラキラの「バラの宝石」をだしておくと子供が興味をもつ。
・何のために(つけたい力)を明確に指導者が持っているかどうかが一番大切。私は「違いを受け止める」「違いを認め合う」をめあてに教材として活用した。
■説明する時
・最初に大人が『そんなのでもいいの?』という突飛な例を紹介することで、みんなが「自分も面白い発表がしたい」と画面の隅々まで見るようになる。
・相手の話を最後まできくこと、自分と違っていても「そんな考え方もあるんだ」と否定しないことを伝える。
・アートを鑑賞するとき、みんなが思ったこと、感じたことは全て正解なんだよ。これは間違ってるかもしれないから言わないほうがいいかな、恥ずかしいな、と思う必要はないんだよと最初につたえる。
■遊ぶ時
<考え方>
・描かれている瞬間の「前に」何があって、「その後何が起こる」のかを考えると想像しやすい。
<質問>
・登場人物について「この人とはどういう関係?」「この人は誰をみてるの?」と、対象となった人物について掘り下げて質問していくと質問しやすい。
<理由の確認>
・「どうしてそう思ったの?」よりも「(この絵の中の)どこからそう思ったの?」の方が答えやすかったり、それを聞いている他のこどもたちに伝わりやすかったり、さらにはその後の話が展開していきやすかったりする。
「なんで」「どうして」はこちらにそんな意図はなくても責めているような感じに捉えられてしまうことがある。
・又、詰まったときは〈他にある?〉と問うてみる
<答えに対する反応>
・子供たちの答えや言葉に楽しく反応する。
・少数派の発言が出たときにちょっと嫌な顔で「えー?なんで?」という反応をするのではなく、「おー!どこから?」と面白がる。
・当たったことよりも斬新な考えについてほめるようにする
<雰囲気>
・画家さんと違う意見でもいいんだよ、自分の感じた感情カードを出して、それが画家さんと同じならいいし、違っていてもいいという空気が大事。
・「正解があるゲームではない」「何でも自由に言っていい」という雰囲気作りが大事
・ゲームを通じて否定的なニュアンスの言葉や空気は出さないようにする。
■その他
・気持ちを話すことが苦手な子供には「パスしてもいいよ」と伝え、ストレスにならないように
・子供に無理強いさせない。無理にしゃべらせると嫌な思いになるので、やりたくない子の気持ちも踏まえる。
上記は抜粋です。アドバイスをいただいた皆様、ありがとうございました。
それぞれの提供者から、より具体的な事例やアドバイスなどがありますので、お時間のある時に、以下のページから全文をお読みいただけると、「なるほど!そうか!」という発見がたくさん見つかるのではないでしょうか。
じっくりミレーを遊ぶ際のコツ(概要印刷版)
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・いただいたアドバイス全文へのリンク
2023/09/18 以下は順次追加いたします。